研究課題/領域番号 |
21K00759
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西田 理恵子 大阪大学, 言語文化研究科(言語文化専攻), 准教授 (90624289)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 中学生 / 動機づけ / ペア・グループ / エンゲージメント / 社会的要因 |
研究実績の概要 |
今年度は当初の予定通り、予備調査で収集したデータ(388名)についてのデータ分析を行い、公立中学校にて本調査として326名に対してオンライン調査(質問紙)を実施し、分析を開始した。(1) 予備調査で収集したデータの分析を行った。公立中学生1年生から3年生388名を対象に自己決定理論を基盤とした内発的動機づけ・外発的動機づけ・無動機と学習意欲減退要因(興味の欠如・教師・内容・失敗の経験)に関して調査を行った。中学校1年生から3年生にかけて内発的動機づけと外発的動機づけの中でも取入的調整が高く、無動機や学習意欲減退要因が低い傾向にあることが明らかになった。相関分析では強い正の相関関係が、内発的動機づけと外発的動機づけ、無動機と学習意欲減退要因、学習意欲減退要因の要因間に見られた。またクラスター分析で異なる群の特徴を捉えている。予備調査結果を全国英語教育学会にて発表し、学術論文が執筆段階にある。(2) 本研究では、公立中学生を対象として、学習者のエンゲージメント(ペア・グループ)、英語学習動機、社会的要因(家族・教師・クラスメート)について質問紙調査を実施した。調査実施期間は、2022年1月~3月であり、公立中学生326名を対象としてオンラインにて実施している。本調査に関わる分析を行っており、全体傾向・学年別比較を実施し、中学生学生英語学習者のエンゲージメント、英語学習動機、社会的要因の要因間を探り、英語学習動機とエンゲージメントに働きかかる要因を明らかにし、中学生英語学習者のエンゲージメント、英語学習動機、社会的要因のモデル化を行うために共分散構造分析を使用して分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は当初の予定通り、公立中学校にて本調査として326名に対してオンライン調査(質問紙)を実施し、分析を開始している。本調査の結果は今年度、国内外での学会発表を予定しており、論文執筆を行っていく予定であるため、概ね順調に進展していると言える。また公立中学生388名を対象とした予備調査についても分析が進んでおり、結果として公立中学生の全体傾向として動機づけの傾向は無動機や学習意欲減退要因よりも高い傾向にあることを捉えており、学術論文投稿へと準備を行っている。 海外渡航については現段階においては困難であるため、海外での学術発表については、新型コロナウイルス感染に関わる入国制限措置などの様子を考慮し、海外渡航については検討することとなる。オンラインでの国際学会発表は行っているものの、海外渡航は今のところ行えていないが、今後は入国制限措置などを考慮しながら海外渡航の検討していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度に収集した質問紙調査のデータを基にして分析を進め、分析結果については国内外での学術発表を行い、議論を行う。今年度はさらに、追加データの収集を行う。中学生を対象とした質問紙の追加データの収集と、教員を対象とした面接データの収集を実施する。主に、教師(約5名~10名)を対象として、半構造化面接を実施する。半構造化面接は、対面あるいは遠隔方法を用いて、動機づけを維持する上での、教師の心理要因(動機づけ・ウェルビーイング・負の感情)に関して面接を行い、データ分析を行う。データ分析にはグラウンデッドセオリーを基盤として分析を実施し、モデル化を行う。結果については、学術誌を中心に公表・出版の準備を行っていく。従って本研究の研究計画を変更する必要はなく、今後、本研究を遂行するうえでの問題はない。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染の拡大に伴い、海外出張が困難であり、海外での学術発表が叶わず、次年度への繰越を行い、海外渡航が可能な時期を検討していく。
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備考 |
研究代表者のHPにて研究に関わる情報を掲載している。
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