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2021 年度 実施状況報告書

大学入学共通テストの英語に加えて、4技能試験を課す必要があるのか

研究課題

研究課題/領域番号 21K00764
研究機関群馬県立女子大学

研究代表者

神谷 信廣  群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (70631795)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード共通テスト / 英語 / TOEIC Bridge / 4技能試験
研究実績の概要

2021年度は、本学に入学した新入生36名に対してデータ収集を行った。当初は大学のCALL教室で行う予定だったが、コロナの影響により、自宅でテストを受けてもらう形に変更した。5月29日にZoomで研究者がテスト監督を行いながら、TOEIC Bridgeという4技能試験を2回実施した。
前期試験と後期試験で入学した学生に関しては、後日事務局から彼女たちの共通テストの英語の点数を入手した。総合型選抜と学校推薦型選抜の学生は、後日成績通知書を見せてもらって、その得点を確認した。
共通テストのリーディングとリスニング、TOEIC Bridgeの各技能の点数の相関係数を出してみたところ、リーディング同士が0.54、リスニング同士が0.58、合計点数同士で0.62となった。これらの数値は、前回の研究で分析したセンター試験の英語の点数と、TOEFL Comprehensive Juniorという同じく4技能試験の点数の相関よりも低くなっている。参加人数がまだ少ないのであくまで仮だが、これらの結果は共通テストで測定している項目と、TOEIC Bridgeで測定している項目がそれほど一致しておらず、言い換えれば半分程度、別の項目を測定しているということを示唆している。センター試験の「筆記」から発音や文法問題がなくなり、これまでよりもリーディングの力をより純粋に測定するように改訂されたはずだが、思考力が新たに加わったことにより、英語力以外の項目を測定している可能性がある。ということは、共通テストだけでは総合的な英語力を測定することはできないので、2次試験においてスピーキングやライティングの試験を課す妥当性が生まれる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

3年間の合計で100人の参加者を見込んでおり、各年33人の参加を計画している。昨年度は36名集まり、今年度も33名集まっているので、ほぼ計画通りに進んでいる。

今後の研究の推進方策

今年度に予定している33名が予定通り全員参加してくれれば、来年度再び本学の学生に参加を呼びかけることにより、研究は完成する。ただし今年度の参加人数が少なくなった場合、コロナの様子も勘案しなければならないが、近隣の高校に呼びかけて、参加案内の文書を配付してもらい、今年度の3月に高校3年生を対象に実験を行う可能性もある。前回のセンター試験の研究の時には、そのような手法でデータ収集を行った。

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公開日: 2022-12-28  

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