本研究では、大学入学共通テスト (以下、共通テスト)の英語のテストと、4技能 (リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)を測定する市販の英語テストであるTOEIC Bridgeの2つの英語テストのスコアがどの程度相関しているかを調べました。さらに、2つのテストが測定している英語力が、どの程度重複しているかを検証しました。その結果、2つのテストのスコアの間には、中程度の相関があることが分かりました。しかし共通テストが測定している英語力は、主に受容スキルであるリーディングとリスニングであり、産出スキルであるスピーキングとライティングは、2次試験などで別途測定する必要性が示されました。
|