研究課題/領域番号 |
21K00777
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研究機関 | 西南学院大学 |
研究代表者 |
中尾 かおり 西南学院大学, 人間科学部, 講師 (80846494)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 小学校英語教育 / 音韻認識能力 / 文字指導 / ICT活用 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、外国語(英語)学習における児童の音韻認識能力向上のための段階的なICT教材を開発することである。また、そのICT教材を活用した文字指導を取り入れた場合の児童の音韻認識能力がどのように変化するのかを明らかにしていく。 日本の小学校英語教育においては、2020年度から新学習指導要領が全面実施となり、高学年で本格的な読み書き指導が行われている。これまでも児童の音韻認識能力や文字指導に関する理論・実践研究が多くなされてきたが、今般のコロナ禍の下、外国語学習の継続を可能にするだけではなく、個々の学習プロセスや成果を評価し支援できるICT教材の開発を包括した実証研究が急務である。 本研究の初年度は、国内外の外国語教育における音韻認識スキル及びICTを活用した教材等に関する文献・理論的研究を行うとともに、小学校英語教育やICT関連の学会等への参加を通じて、国内の研究動向について情報収集を行った。また、小学校教員への聞き取り調査と外国語及び外国語活動の授業見学を通して、外国語及び外国語活動における文字指導の内容や教室内でのICT活用に関する実態調査を実施した。 一方、ICT教材開発に関しては、プラットホームにアクセスし操作確認できるmobile testingのデモを作成し、教材の考察に取り組んだ。そのなかで音韻認識レベルに応じた教材を開発するためには、音韻の類似度を分類する必要性が感じられたため、改めて音韻類型の整理を行った。今後は教材開発をさらに進めるとともに、教育実践現場において、ICT教材の内容や仕様について聞き取りを行いながら、データ収集を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う臨時休校及び教材開発関係者との打ち合わせ等の延期により当初の計画から変更が生じた。したがって、計画はやや遅れていると言える。
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今後の研究の推進方策 |
次年度においては、引き続き音韻認識スキルを高めるための学習レベルに応じたICT教材の開発を進める。開発されたICT教材については、個々のタブレット端末からアクセスし、操作できるかといった処理性能やコンテンツについて評価を行うとともに、開発した教材を活用した児童の音韻認識に関する調査を実施する。また、得られた成果については可能な限り国内外の学会等にて発表する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた教材開発に関する関係者との対面による打ち合わせ等が新型コロナウィルスの影響により中止・延期となったため残余が生じた。今後の状況次第ではあるが、次年度は可能な限り調査研究を実施・報告して計画的に執行する。
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