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2023 年度 実施状況報告書

日本における在住外国人児童の家庭内における言語使用の実態調査的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K00788
研究機関九州大学

研究代表者

郭 俊海  九州大学, 留学生センター, 教授 (20377203)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード中国語 / 継承語教育 / 外国人児童 / インクルシブ教育
研究実績の概要

本研究の目的は、日本における外国人児童の教育に対する日本政府の近年の政策を概観し、家庭内における外国人児童の言語使用、言語意識及び言語意識を形成する要因など、外国人児童に対する言語教育の現状と課題を明らかにし、外国人児童生徒の母語母文化を尊重した学習への支援や学校教育のあり方を考察し、日本における外国語(多言語)教育への示唆を提示する、ことである。本年度は、下記①②の調査研究を実施した。
①本研究に関する資料収集・分析を継続した。
②新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって延期せざるを得なかった、令和3年度第二段階で実施予定だった、福岡市に在住する多言語生徒の保護者を対象とした家庭内言語環境、児童生徒とその家族成員の日本語・母語の使用状況及びそれぞれの言語意識に関する予備的な聞き取り調査、インタビュー調査を継続した。録音された音声データを文字化する作業を継続し、その結果の一部をまとめ、下記の学会とワークショップにて、口頭発表を行い、会議及びワークショップ参加者たちと意見交換を行った。
②-1「第六回 国際日本語日本文化学会」(2023年12月、於九州大学) ②-2 ワークショプ「糸島市の学校の多様な背景の子どものニーズと課題を考える」(2024年3月9日 於糸島市文化会館)
③現在、引き続き、多言語生徒の保護者を対象とした家庭内言語環境、児童生徒とその家族成員の日本語・母語の使用状況及びそれぞれの言語意識に関する予備的な聞き取り調査、インタビュー調査を継続している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初の予定としては、上記②の調査実施に加え、児童生徒が在籍する学校関係者を対象とした調査も実施する予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、これらの計画を令和5年度へ持ち越すことになった。しかし、調査対象校の協力を得るのが困難だったため、調査はスムーズに進まなかった。

今後の研究の推進方策

上述理由により、研究計画の一部を遅らせて実施する。

今年度は、資料調査やデータ整理・分析・検証を継続しつつ、調査対象者や調査対象校に対して適宜修正・変更を行い、児童生徒が在籍する学校関係者を対象とした聞き取り調査やインタビュー調査を実施する。

また、令和5年度で実施した②の調査結果を踏まえ、福岡市に在住する多言語生徒の保護者を対象とした家庭内言語環境、日本語と母語の使用状況及びそれぞれの言語意識に関するアンケート調査を継続する。

次年度使用額が生じた理由

前項「8.今後の研究の推進方策」で述べたとおり、児童生徒が在籍する学校関係者を対象とした聞き取り調査やインタビュー調査を実施する。また令和5年度で実施した②の調査結果を踏まえ、福岡市に在住する多言語生徒の保護者を対象とした家庭内言語環境、日本語と母語の使用状況及びそれぞれの言語意識に関するアンケート調査を継続し、その結果をまとめ学会等で報告を行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [学会発表] 日本における継承語としての中国語教育ー中国人母へのインタビューから見えてきたことー2023

    • 著者名/発表者名
      郭俊海
    • 学会等名
      第六回 日本語・日本文化国際学術大会ー多言語多文化共生と日本語日本文化
    • 国際学会
  • [学会発表] 「母語・継承語教育」2023

    • 著者名/発表者名
      郭俊海
    • 学会等名
      ワークショップ「糸島市の学校の多様な背景の子どものニーズと課題を考える
    • 招待講演
  • [学会・シンポジウム開催] 第六回 日本語・日本文化国際学術大会ー多言語多文化共生と日本語日本文化2023

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公開日: 2024-12-25  

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