研究課題/領域番号 |
21K00801
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
前川 和美 関西学院大学, 産業研究所, 助教 (60844347)
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研究分担者 |
鳥越 隆士 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (10183881)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 日本手話 / ろう児 / 手話指導 / 聴覚障害児 / カリキュラム開発 / ナチュラル・アプローチ |
研究実績の概要 |
本研究は、ろう児をもつ聴こえる親への手話指導法に関して、親のニーズに即した手話指導カリキュラムの改善・開発を行うことを目的としている。 初年度は、これまで収集したデータを用い、手話指導の様子のビデオ分析を行い、手話講座を受けた親へのアンケート調査の分析をもとに、乳幼児期のろう児をもつ聴者の親をメインターゲットとした手話指導カリキュラムの見直しを行った。また、対象者へのアンケート結果から、講座の理解ででは、ナチュラル・アプローチ法による指導が可能であるということが確認でき、心理面では、手話の特性に気づき始め、実際に手話で会話したいという意欲の表れが見られた。 今後は、手話指導カリキュラムの改善を行い、講座前の講義や体験談、絵本の読み聞かせを増やす。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定では、国外で手話指導法の先進国、特別支援学校での手話教室、民間の手話教室の3種類の手話指導現場を視察し、カリキュラム開発チームと数回にわたる会合をもつ予定であったが、昨今の非常事態により、視察が叶わない状況が続いており、進捗はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
カリキュラム手話指導の開発をしながら手話指導実践を行い、既存の手話指導カリキュラムと比較しながら、検証及び改善を行う。 毎回の指導後、対象者にアンケート調査を行う。 コロナが落ち着いたら、国外で手話指導法の先進国、特別支援学校での手話教室、民間の手話教室の3種類の手話指導現場への視察も行いたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨今の非常事態により、予定していた国外視察が叶わず、そのため協力者への謝礼・旅費の支出を計画通りに執行することができなかった。 次年度に、まずカリキュラム開発チームとの会合を行いながら開発を行う予定であり、前年度の過剰金額を協力者への謝礼に使用する。 続いて、コロナが落ち着いてきたら国外への渡航にかかる旅費・滞在費および協力者・通訳者の謝礼として支出する予定である。
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