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2022 年度 実施状況報告書

首里・首里城の儀礼に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K00837
研究機関琉球大学

研究代表者

麻生 伸一  琉球大学, 人文社会学部, 教授 (30714729)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード琉球史 / 首里 / 首里城 / 儀礼
研究実績の概要

研究期間の2年目にあたる2022年度は、研究基礎史料のデジタル化と研究報告などをすすめた。研究実施計画に沿って「尚家文書」「図帳」を主な研究素材として分析をおこなった。
研究基礎史料のデジタル化では、1年目から継続して、那覇市歴史博物館に所蔵される尚家文書のうち『球陽』のデジタル化をおこなった。あわせて本科研で職員を雇用して、『球陽』(球陽研究会編、角川書店本)のテキストデータの校合作業をおこなった。これらにより本科件の基礎的な史料である『球陽』の研究基礎が構築できたものと考える。
また、学会・研究会などにて3度の関係報告をおこなった。報告タイトルと日時などはつぎの通りである。「三司官の任用と起請文」(琉球沖縄歴史学会2022年8月例会、琉球国の任用文書等に関する史料学報告会、2022年8月21日ハイブリッド)、「琉球国後期の聞得大君と王妃」(東アジア后位比較史研究会、2022年11月12日、オンライン)、「近世期の首里城重修と首里の人びとー木遣りから考えるー」(琉球沖縄歴史学会2023年1月例会 史料からみる琉球芸能―尚家文書の芸能関係史料を中心に―、2023年1月6日、オンライン)。いずれも参加者から多くの意見をいただいた。
また、論文(森達也氏との共著「首里城正殿重修図に関する基礎的研究(1)」『沖縄県立芸術大学紀要』31,2023、「18・19世紀における琉球の対清貿易について:「球商」との取引を中心に;」『琉球アジア文化論集』9,2023も公表できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウィルスの感染拡大に伴う研究計画の一部変更により研究初年度からおこなった本研究課題の基礎史料『球陽』(尚家本)のデジタル化を完成することができた。琉球史研究にとっても基礎史料の研究資源化をすすめることができたと考える。また、口頭報告、論文など研究成果の公表もおこなうことができた。

今後の研究の推進方策

入手した史料のデジタルデータをもとに、基礎資料集の作成と本科研課題に関連する記事の抽出をおこなう。あわせて計画段階で立てたテーマごとに研究をすすめていきたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 首里城正殿重修図に関する基礎的研究(1)2023

    • 著者名/発表者名
      麻生伸一・森達也
    • 雑誌名

      沖縄県立芸術大学紀要

      巻: 31 ページ: 19,32

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 18・19世紀における琉球の対清貿易について:「球商」との取引を中心に2023

    • 著者名/発表者名
      麻生伸一
    • 雑誌名

      琉球アジア文化論集

      巻: 9 ページ: 111,137

  • [学会発表] 近世期の首里城重修と首里の人びとー木遣りから考えるー2023

    • 著者名/発表者名
      麻生伸一
    • 学会等名
      琉球沖縄歴史学会
  • [学会発表] 三司官の任用と起請文2022

    • 著者名/発表者名
      麻生伸一
    • 学会等名
      琉球沖縄歴史学会
  • [学会発表] 琉球国後期の聞得大君と王妃2022

    • 著者名/発表者名
      麻生伸一
    • 学会等名
      東アジア后位比較史研究会

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公開日: 2023-12-25  

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