研究課題/領域番号 |
21K00883
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研究機関 | 沖縄工業高等専門学校 |
研究代表者 |
下郡 剛 沖縄工業高等専門学校, 総合科学科, 准教授 (50413886)
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研究分担者 |
林 譲 駒澤大学, 文学部, 教授 (00164971)
小川 順敬 駒澤大学, 総合教育研究部, 教授 (00338302)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 久米島 / 上江洲家文書 / 家譜 / 厨子甕銘書 / 筆跡 |
研究実績の概要 |
本研究の対象である久米島は、沖縄本島周辺の離島にあたり、医療体制が脆弱ない地域に該当する。コロナが蔓延している現状に鑑み、今年度は、久米島を直接訪問しての現地調査を行うことは見送りとした。 そのため、手持ちの画像データに基づき研究を進めていった。 まずは、東京駒澤大学にて研究チームの全体会議を行い、画像データの共有とその確認をはかった。その上で、最終的な研究成果発表を行う際に、翻刻する予定の史料を選定し、26点の家譜・家系史料について翻刻することを決めた。また、翻刻についての基本方針と役割分担を具体的に決めていった。さらに、史料所蔵者からの公刊許諾を得る役割についても、史料ごとに個別に役割を決めていった。既に書籍などで翻刻されている史料については、そのコピーを共有し、修正すべき文字は、コピーに手書きにて書き込んだ上で共有をはかるなど、こちらも作業の進め方についての認識の共有をはかった。 筆跡については、現在手元にある画像データにて、問題意識を共有した。しかしながら、厨子甕の銘書の筆跡については、現地調査を行った上で、研究代表者自身の記憶が正しいことをまず確認する必要があり、その上で写真撮影を行わなければならない。現地調査が今年は行えなかったため、厨子甕銘書についての研究は全く進展できなかった。 論文などの研究発表は、初年度なので、当初から行う予定がないが、画像データを有する史料のうち、まずは美済氏(本家が上江洲家)の支流についての17世紀家譜の5点、智章流(前高良)、智包流(大田殿内)、智慶流(東内間)、智長流、智枝流、について、最初の翻刻作業を終えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
全体として、これまでの調査で、かなりの家譜については、画像データを既に所持している。今年度は手持ちの画像データをもとに、研究を進めていったが、久米島現地調査は、コロナのために出来なかったため。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画の変更はない。次年度はコロナの状況次第ではあるが、無理して現地調査を強行することはせず、まずは手持ちの画像データをもとに、今年度同様の作業を進めることになる。
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次年度使用額が生じた理由 |
基本的に、多くの費用を久米島での現地調査で予定していた。状況が改善したなら、積極的に行う。コロナの問題をかかえていたことから、研究期間は長めの5年間を予定しており、現時点では、大きな問題にはなっていないと認識している。
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