研究課題/領域番号 |
21K00885
|
研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
劉 海宇 岩手大学, 平泉文化研究センター, 教授 (70649441)
|
研究分担者 |
藪 敏裕 岩手大学, 教育学部, 教授 (20220212)
玉澤 友基 岩手大学, 人文社会科学部, 嘱託教授 (40241492)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 中国古印 / 岩手県立博物館 / 古璽 / 漢印 |
研究実績の概要 |
R3年度では、古印印譜の印影を調査し、岩手県立博物館蔵中国古印の沿革及び現存状況を明らかにした。また、和泉市久保惣美術館蔵園田湖城旧蔵の中国古印の状況を把握した。 研究論文:劉海宇「唐宋以来塩業古官印輯考」(『塩業史研究』2022年1期、30~38頁、査読有)、②劉海宇・玉澤友基「日本岩手県立博物館蔵古璽印的学術価値」(『書法』2022年第2期、62~69頁、査読有)、③劉海宇「『梅華堂印賞』及其学術価値」(『戦国文字研究(第4輯)』(安徽大学漢字発展與応用研究中心編)、2021年12月、51~63頁、査読有)、④劉海宇「新見秦漢印五方」(上海復旦大学出土文献与古文字研究中心HP、2021年12月27日)、⑤劉海宇・玉澤友基「新発見羅振玉篆刻五方」(『中国国家博物館館刊』2021年第10期、123-131頁、査読有)、⑥劉海宇・玉澤友基「『夢庵蔵鈎』所収有銘銅帯鈎調査研究」(『青銅器與金文』第6集(北京大学出土文献研究所等編)、182-192頁、2021年6月、査読有)、⑦劉海宇「從相關古璽字形説清華簡『廼命(二)』用為「掩」的字」、簡帛網2021年8月2日) 国際学会発表:劉海宇「唐宋以来塩業古官印輯考」(国際シンポジウム「手工業考古黄華論壇~以塩業考古為中心」、2021年9月28日、オンライン発表)。 著書:劉海宇・玉澤友基編著『日本巖手縣立博物館藏太田夢庵舊藏古代璽印(精華版)』(上海書畫出版社)、2021年12月。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
R3年度に太田夢庵の刊行した『夢庵蔵印』の初印本と再印本及び『楓園集古印 譜』・『楓園集古印譜続集』といった印譜の印影を調査し、岩手県立博物館蔵中国古印「資 料基本カード」の登録番号と照合して、太田コレクションから岩手県立博物館蔵中国古印へ の沿革及び現存状況を明らかにする、という予定でした。現在は、岩手県立博物館蔵中国古印の沿革と現存状況を把握することができて、おおむねに順調に進展している。
|
今後の研究の推進方策 |
R4年度では、岩手県立博物館蔵中国古印に関して、印影と対照しながら、古印を詳細に観察し、写真撮影・法量計測および印文模写等をして、整理表を作成する。先秦古璽を例にすると、次のように番号・印影・印面写真・鈕形写真・釈文・規格重量・国別・分類・著録目といった項目を立てて整理する。 さらに、簡帛・封泥・文献等の資料と照合しながら総合的な歴史学的考古学的研究を行い、古印の固有の価値を歴史学的に解明する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナの影響により、一部の調査を行うことができなかった。次年度は実施する予定。
|