• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

紛争地域の史資料保存と公開:レバノン地図資料のデジタル化を事例として

研究課題

研究課題/領域番号 21K00900
研究機関独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所

研究代表者

高橋 理枝  独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 学術情報センター図書館情報課, 課長 (00534877)

研究分担者 能勢 美紀  独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 研究企画部, 海外研究員 (70866798)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードレバノン / 地図 / 資料公開
研究実績の概要

本課題では、地図を電子化し、オープンアクセスな情報資源としてウェブサイト上で公開することを予定しており、既存のアジ研図書館地図ウェブ目録との連携も目指している。実現に際しては、ウェブサイト上での情報発信の在り方や、図書館の地図ウェブ目録の構造に関する知識が必要となるが、情報収集を進める中で、当初のメンバーではシステム面での知見が乏しく、システム面からの持続可能性なども含めた検討を十分に行うことが難しいとの結論に至った。そのため、専門知識をもつアジ研図書館のシステム・ライブラリアンに研究分担者として加わってもらうこととした。システムライブラリアンの正式な参加は2022年度からとなるが、事前の情報共有や課題の把握などを行い、今後の活動の方向性や計画を立てる参考とした。
また資料のデジタル化と公開に関する国内外のオンライン講演会などに積極的に参加し、関連資料やウェブサイトでの調査も行い、資料のデジタル化の手法や、公開に際して必要となる著作権問題について情報収集を行った。加えて参考になるような他館の事例について資料やウェブサイトで調査し、今後のヒアリング対象について検討した。
レバノン地図に関する資料については主に英語資料を中心に調査も行ったが、歴史的な背景に関する資料は多数あるが、地図に絞ると資料はほとんどなかった。アラビア語資料を中心に関連資料について調査を進める必要があることが分かった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2021年度は、主に国内で地図資料をデジタル化し公開している図書館等を訪問し、情報収集する予定であったが、新型コロナ感染拡大防止のため国内出張の実施が難しく、直接訪問してのヒアリング調査を行うことはできなかった。

今後の研究の推進方策

2022年度は地図をデジタル化している国内他館で電子化の仕様や留意点、メタデータ等に関するヒアリング調査を行い、地図のデジタル化の仕様書作成に着手する。デジタル化した地図の公開方法についても検討を進め、ジャパンサーチやJairo Cloudなど関連する国内のプラットフォームの動向を見つつ、できるだけそれらと連携が可能な形での公開を模索する。
またレバノン地図の歴史に関する情報収集、および他館の所蔵や公開状況に関する調査を、資料とウェブサイトを通じて行う。海外出張については、新型コロナ感染状況などを鑑み、可能になり次第、実施していく。海外では、レバノン地図をデジタル化し公開している図書館等でヒアリング調査を行うと同時に、レバノン地図自体の収集も目的とする。レバノンへの出張については、政治情勢が不安定であることから安全に留意しつつ計画する。

次年度使用額が生じた理由

国内出張で他館を訪問しヒアリング調査を行う予定であったが、新型コロナ感染拡大のため国内出張を実施することができなかったため。残額は2022年度の国内出張費に回したい。

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi