研究課題/領域番号 |
21K00949
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
星乃 治彦 津田塾大学, 言語文化研究所, 研究員 (00219172)
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研究分担者 |
今井 宏昌 九州大学, 人文科学研究院, 講師 (00790669)
福元 健之 福岡大学, 人文学部, 講師 (70802255)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | ドイツ / ヴァイマル期 / 性科学 / 労働運動 / ジェンダー / 地域 |
研究実績の概要 |
研究代表者の星乃は、これまでの当該地域に関する知見をまとめるとともに、性科学の知見を基としながら、いくつかの研究会でのコメントやまだ刊行には至っていないものの辞典の項目執筆を行った。また、2回にわたって、本プロジェクトの準備作業として、1980年までの射程で、性科学に関する研究報告を行った。ただ、当初予定されていた文献の収集などの準備作業はコロナの影響もあり、現地との調整がうまくいかず、令和4年度へ先送りすることとした。 研究分担者の今井と福元に関しては、本テーマへの準備段階として、これまでの知見の確認作業を研究会報告という形で行うとともに、本研究課題への準備段階として、問題意識の整理を行うとともに、文献の収集を行った。ただ、ここでも、予定されていた作業はコロナの影響によって十分に達成されたとは言えない状況にあるが、状況の好転が期待される中で、令和4年度に持ち越された課題を達成することが令和4年度の課題と考えられる。 年次計画によると、本来令和3年度は①研究史の整理、②史料蒐集の準備、③研究プロジェクト立ち上げ準備であった。①に関しては、順調に進められているし、②に関しては、若干の遅れはあるものの、令和4年度に十分に取り返すことができるものである。③は既存のヨーロッパ地域史研究会で、本プロジェクトメンバー全員が研究報告を行っており、問題意識の共有、お互いの問題関心の所在等は確認されており、下地はすでに形成されていると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初予定されていた、ドイツにおける文献・史料の収拾は、コロナの影響によって達成することができなかった。その他、文献蒐集においても同じくその影響で、完全なものに至らなかった。ただ、そうした中でも、研究会報告などによって問題意識の確認作業や研究情報の共有は図られた準備段階としてはいささかの遅れはあるものの、令和4年度に回復が可能だと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、令和3年度残された課題を達成するとともに、本来の令和4年度に予定された計画達成に向けて努力する。コロナやウクライナ情勢など見通しが立たない部分もありながらも、目標達成のために尽力する。
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次年度使用額が生じた理由 |
全般的にコロナの影響もあり、予定していた文献収集に遅れがあり、特に星乃に関しては、予定していた文献コレクションが購入できなかった。ただ、この点は次年度にあって繰り延べていた当初の予定を実行したい。
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