朝鮮無文土器時代における洪水被害・人口圧と集落動態の研究

2021 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 21K00956
• 研究機関: 徳島大学
• 研究代表者: 端野 晋平 徳島大学, 埋蔵文化財調査室, 准教授 (40525458)
• 研究期間 (年度): 2021-04-01 – 2026-03-31
• キーワード: 朝鮮半島 / 無文土器時代 / 洪水

研究実績の概要

本研究は、渡来人の故地を推定される朝鮮半島南部を対象として、洪水被害・人口圧・集落動態それぞれと相互の関係を検討することによって、洪水・人口圧変動が農耕社会に与えた影響を解明することである。本年度は、無文土器時代に起こった洪水の時期と範囲を明らかにするため、遺跡の発掘調査報告書から、洪水起源堆積物に関する情報の抽出・整理を行った。天候不順に起因する洪水被害を中心素材に捉えて、農耕伝播とそれに伴う人の移動を解明しようとする本研究においては、本年度の成果は、その基礎を形成するものとして、評価できる。

現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予想より、発掘調査報告書が増加しており、その収集・整理に時間を要したため。

今後の研究の推進方策

データベースの作成にあたって、研究補助者を雇用するなどして、より迅速に作業を推し進めていく。

次年度使用額が生じた理由

研究が計画より進行しなかったため、助成金の使用が滞った。次年度実施計画分の助成金と当該助成金とを、それぞれの使途計画にもとづいて使用する。