光ルミネッセンス(OSL)法による被熱温度推定は試料が露光していても測定可能であり、かつ明るいところで試料処理を行うことができる。そのため、飛躍的に被熱温度推定として分析数の増加が見込まれる。OSL法による被熱温度推定の等時焼鈍および等温焼鈍に関する基礎実験を行って手法としての有効性を確認した。また、X線回折分析結果と比較を行い、粘土鉱物の有無などから推定被熱温度の正確さを確認した。さらに、縄文土器の被熱温度推定を行い、焼成温度の時代による変化が見られないこと、土器の部位による被熱温度変化の可能性があることを考察することができた。
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