研究課題
2023年度には、中尾遺跡25号墳:倉吉市 についてのPCN分析結果を公表した。更に、柿木田1号墳、山地古墳、中尾遺跡25号墳出土石枕のPCN分析結果をまとめ、2023年度第77回日本人類学会(東北大学)において口頭発表を行った。またこれまでに、中西遺跡:御所市、柿木田1号墳(山地古墳での分析結果含む):出雲市 についてのPCN分析の成果を公表している。DNA分析結果は非公表であるが、大島2遺跡、中西遺跡、柿木田1号墳の試料を対象としたDNA分析が完了(DNA抽出、ライブラリ作成、ショットガンシーケンス)した。この結果、確証の高い過去のヒトDNAは得られなかったが、過去の植生と関連するDNAが得られた。これらのデータについて、現在論文化に向けての作業中である。大島2遺跡5号縦穴の発掘調査は完了し、対象土坑についての考古学的な知見を得ることができた。現在、報告書整理作業中で、2025年度末にはPCN分析、DNA分析結果を踏まえた発掘調査報告書を刊行予定である。PCN分析及び、DNA分析分析の地点(遺跡・遺構)数がいまだ少なく、一般化に至っていない。このことから、2023年度中に3古墳11主体(結西谷2号墳第1、2主体:出雲市、大県遺跡11-6号墓202~207、211主体:柏原市、長瀬高浜遺跡103号墳:湯梨浜町)、甕棺墓3(宮地遺跡4次調査SJ-1、2、4:熊本市)、甕棺の可能性のある土器1(亀井北遺跡:大阪市)、牛骨埋納坑2(梶遺跡:柳井市、鋳物師屋遺跡:柳井市)で試料採取を行ったが、試料採取に止まり、分析には至らなかった。
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中尾遺跡第3次調査報告書.倉吉市文化財調査報告
巻: 160 ページ: 145、148
https://link.springer.com/book/10.1007/978-3-031-43799-1