研究成果の概要 |
ウルシ樹液の非青色成分からSP-Sepharoseカラムクロマトグラフィと等電点電気泳動により黄色ラッカーゼを精製した。シリンガルダジン、2,6-ジメトキシフェノール、グアヤコール、3-メチルカテコール、4-メチルカテコールを基質とした結果、ラッカーゼ活性の最適pHは青色ラッカーゼpH8.0、黄色ラッカーゼpH6.0-7.5であった。黄色ラッカーゼはSDS-PAGEで約110 kDaに単一バンドとして検出され、ICP-MS分析よりタンパク質一分子当たり銅を1原子含むことが判明した。これらよりウルシの非青色ラッカーゼは、青色ラッカーゼとは異なる性質を持つ黄色ラッカーゼであることが明らかになった。
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