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2023 年度 研究成果報告書

沖縄本島における南北格差の歴史民俗研究

研究課題

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研究課題/領域番号 21K01077
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分04030:文化人類学および民俗学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

古家 信平  筑波大学, 人文社会系(名誉教授), 名誉教授 (40173520)

研究分担者 松本 浩一  筑波大学, 図書館情報メディア系(名誉教授), 名誉教授 (00165888)
武井 基晃  筑波大学, 人文社会系, 准教授 (00566359)
森田 真也  筑紫女学園大学, 文学部, 教授 (10412686)
神谷 智昭  琉球大学, 国際地域創造学部, 准教授 (90530220)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード『琉球国由来記』 / 格差 / 門中 / 祭祀組織
研究成果の概要

『琉球国由来記』巻1,5と巻12から15までの記述から拝所の構成、祭祀への供物の負担者等を取り出し検討した結果、沖縄本島中・南部と北部との間に当時の社会組織の違いを反映する格差を見出した。これと並行して実地調査を行い、北部で集落単位に広く分布している公的祭祀場であるアサギの南限が旧コザ市域にみられた。神役による祭祀が行われているという北部的要素がみられる一方、門中の施設が周囲に配置されるなど南部的要素も見られ、南北の民俗文化の移行地域の様相があきらかとなった。また、首里城火災に対する反応から沖縄本島南北の認識の差、そこからさらにかつての支配・被支配を背景とする格差を垣間見ることができた。

自由記述の分野

民俗学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでの沖縄の歴史民俗研究は琉球王府編纂による制約の大きい史料を中心に進められており、本研究のような沖縄本島中・南部を一つのまとまりとし、北部および与論島・沖永良部島をそれに対する別のまとまりとして把握する立場は一般的ではなかった。その背景としてアカデミズムの世界において「南部沖縄中心史観」ともいうべき偏見が主流となっており、しかもそのことが意識されることなく受け入れられてきたことがあげられる。それに対して、本研究では琉球王府編纂史料を再検討し、それと現在の民俗事象を対照することにより、南北の格差を明らかにし、そのことを意識すべきことを主張した。

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公開日: 2025-01-30  

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