研究課題/領域番号 |
21K01084
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
立柳 聡 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (40315669)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 介護キンドレッド / 地域性 / 伝統的な社会組織の地域類型 / 共助 |
研究実績の概要 |
研究代表者が八丈町の介護担当課に赴いて相談し、本研究に最も適しているとみられる島内の地区とその中の部落(過去の八丈町での調査の経験から30戸程度と想定)の選定を行った。さらに、当該地区と部落の代表者をご紹介いただくと共に、関係する資料・情報の提供を受けたことから、これらの分析も行った。 その後、当該地区と部落の代表者に連絡を取り、調査への協力を依頼した。幸い、快諾をいただいたことから、当該の部落の各戸に挨拶と研究の趣旨説明、協力のお願いの文書配布をお願いした。また、当該地区の老人会の総会に招かれ、挨拶すると共に、調査への協力を依頼した。さらに、老人会の代表者を対象に、本調査に向けた予備的調査著して、介護慣行や介護上の困難をめぐるインタビュー調査を行った。 しかしながら、新型コロナウイルス感染症が思ったように沈静化せず、当該部落の各戸を対象とする世帯調査や民俗調査は、しばらく保留することとなった。そこで、この間に、次年度に予定していた長野市内での調査の準備を行うこととし、研究代表者が長野市の担当課や教育委員会を訪問して、関連する資料・情報の提供を受けると共に、調査への協力を依頼した。これらの資料は、現在も分析中である。一方、本研究に最も適しているとみられる長野市内の調査対象地である小田切地区とその中の字(これまでの調査の経験から最大20戸程度と想定)の選定を行った。加えて、同地区内に位置し、地区内に多くの檀家を抱える三福寺の住職から、特に新型コロナウイルス感染症発生後の地区内の様子について伺い、対面的な調査に当たっての留意点など、貴重な助言を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症が予想していた以上に沈静化せず、令和3年度の当初研究計画は、特に八丈島での世帯調査まで踏み込めず、研究の展開には一定の渋滞がみられたが、その間、当初は令和4年度に予定していた長野市での調査計画の一部を推進することができたため、3年間の全体的な計画を踏まえて考えると、1年度分の研究の進捗状況としては、相応とみられるため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症が幾分沈静化してきているものと思われる。国が示す感染対策など参考にすれば、前年度思うように進めることができなくなった世帯調査を、本格的に展開できると判断している。そこで、八丈島、長野市内の調査対象地において、当初計画していた通りの世帯調査を意欲的に進め、令和4年度末には、2年度に渡って計画していたことをすべて完了できるよう、最大限に尽力する。
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次年度使用額が生じた理由 |
前年度は、新型コロナウイルス感染症が思ったほど沈静化せず、計画通りに世帯調査や民俗調査に出かけることができなかった。このため、旅費が予定していたほど使用されなかったことが次年度使用額が生じた理由である。 今年度は、この遅れを取り戻すために、計画していたすべての世帯調査や民俗調査にピッチを上げて取り組むことになる。当然、それだけ旅費が必要となり、次年度使用額は、着実に有効活用されていくものと見通している。
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