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2023 年度 研究成果報告書

高齢化コミュニティにおける介護キンドレッドの地域性ー八丈島と北信地方の比較研究ー

研究課題

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研究課題/領域番号 21K01084
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分04030:文化人類学および民俗学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

立柳 聡  福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (40315669)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード高齢化コミュニティ / 介護キンドレッド / 社会組織の地域類型 / インキョ制度 / 同類 / 近隣互助 / 嫁出した娘・姉妹
研究成果の概要

高齢化コミュニティでは、介護など高齢者の生活支援は、介護キンドレッドによって、多分に支えられている。但し、その実態や形成原理は地域的な違いがみられ、それは伝統的な社会組織の地域類型の違いとよく整合するとみられた。この検証に向けて、地域類型が異なる八丈島と北信地方の長野市での調査を行い、それらを比較する研究に取り組んだ。
この結果、八丈島の末吉地区ではインキョ制家族の伝統が今も色濃く、要介護の老親も、できるだけインキョ屋で過ごし、デイサービスを利用するなど、自立した生活を営もうとする傾向が顕著であった。一方、長野市の小田切地区では、家族内で介護に取り組むことを基本としていた。

自由記述の分野

社会人類学、日本民俗学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の意義は、第一に、今なお影響力を有する足元の社会の仕組みや文化の伝統を今日的に巧みに活用する内発的な発想に立った介護施策を構想する点にある。日本の福祉施策は、その研究を含め、とかく先進的な他国(他文化)の施策を導入しようとする傾向が強いが、介護も生活の一部であり、そのあり方も文化である。家族のあり方や地域社会のあり方も文化である。そもそも他文化の下での施策を安易に日本に持ち込む発想に矛盾がある。
第二は、「介護キンドレッド」という概念の提起と、それが地域性を持つものであることや、その本質は、日本の伝統的な社会組織の地域類型に根差していることを実証しようとする研究であることにある。

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公開日: 2025-01-30  

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