本研究は、インド農村部地方自治組織であるパンチャーヤトがCOVID-19をはじめとする感染症の拡大対策に果たす役割、及びその役割に関わる法制度について明らかにすることを目的としたものである。 当初の計画においては農村での調査を実施する予定であったが、インド入国が困難となったため、文献による調査に変更した。 文献は主に2022年12月および2023年12月に訪問したニューデリーにおいて収集し、これをもとに研究成果を発表している。関西大学法学研究所研究叢書第69冊にパンチャーヤト法制の近時の展開について論考を発表したほか、2022年度アジア法学会においてインドにおける感染症対策について報告した。
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