2021年度は、22年度に刊行されるであろう著書および英語論文の加筆、書下ろし原稿の執筆を行った。著作では、アメリカ憲法とコモン・ローの関係について、歴史的スパンを長くとって詳細な分析を行う予定である。英語論文においても同様に、邦語での研究を踏まえて、アメリカ憲法とコモン・ローの関係について論じている。 それに加え、イングランドで発展したコモン・ローの土地法が、アメリカの土地法にいかなる影響を与えているかを、インディアン政策と関連させて研究を進めている。これについては、すでに公式の研究会で「アメリカン・インディアンの土地権原の理論史:ビトリアからマーシャル・コートまで」と題した報告を行ったほか、2022年度6月に業績が活字化される予定である。 ほか、以上の研究を踏まえて、雑誌『アメリカ法』に書評と判例評釈をそれぞれ一本寄稿した。
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