研究課題/領域番号 |
21K01192
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
岡田 幸之 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (40282769)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 刑事責任能力 / 精神鑑定 |
研究実績の概要 |
本研究の中核となる作業は、「責任能力に関する刑事裁判例集」の事例分析である。最終的にはこの裁判例集に所収されている全235例を精神医学的に分析し、とくに「機序」の具体的な描出と読解の方法を提案することである。 これまでに、上記の事例分析を進めるためのパイロット研究として、対象事例全体の約1割に相当する20例を抽出し、それぞれの事例の概要とその「機序」として注目すべき要点と思われる事項を抽出する作業をすすめてきた。 当初、この作業では、<病気側の要因><病気以外の要因>とそれらによって説明される<犯行側の要因>の特定をすすめていた。しかし作業をすすめるうちに、それらの要因だけを抽出するだけでは事例分析として目的を達成するには不十分であり、とくに前者が後者と<どのようなかたちで関係していたのか>を特定していくことが必要であるということが明らかになった。 このため、採取するデータについては、あらたに<どのようなかたちで関係していたのか>に関する類型化もできるようにすることとした。このように現在に至るまで、計画の修正を加えながら、より有用な成果を得ることができるように作業を進めている。 なお、本研究にあたって、海外の新知見などを獲得するために国際学会への出席を企画していたが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響のためその作業については、延期している。しかしながら、事例の分析については、順調に行うことができており、本研究を全体的にみるならば、現時点では予定通りの進行ができているといえる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
海外の新知見などを獲得するために国際学会への出席を企画していたが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響のためその作業については、延期している。しかし、事例分析は円滑に進めているので、研究全体としてはおおむね順調に進んでいるということができる。
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今後の研究の推進方策 |
新たにデータとして採取することにした<どのようなかたちで関係していたのか>も加えることとしたことでパイロット段階は終了し、今後は全235例の分析をすすめていく計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた国内学会、および海外国際学会への参加が新型コロナウィルス感染症拡大の影響のため延期されたことから、当該支出を次年度使用とすることにした。
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