研究課題/領域番号 |
21K01213
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
ROOTS MAIA 東北大学, 法学研究科, 准教授 (20754550)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | ステップファミリー / 扶養 / 養育費 / 再婚 / 親子 / 社会的親 |
研究実績の概要 |
2023年度は、7月末までオーストラリアのメルボルン大学に滞在し、主にオーストラリア法の研究を続けた。特に(1)養育費義務者が再婚した場合の、初婚相手との間の子に対する養育費の算定の在り方、(2)養育費義務者に複数の別居家庭がある場合の養育費の算定の在り方、(3)継親の継子に対する扶養義務、(4)扶養の場面以外の、オーストラリア法における法律上の「親子」の意味(ステップファミリー、性的少数派のカップルを中心とした家族等において)について研究・資料収取を行った。現地の研究会等に参加し、オーストラリアの研究者と頻繁な交流・意見交換を行た。更に、当初の研究計画には明確に含まれていなかったが、オーストラリアでちょうど2023年に成立した、父母の離別後の子の養育にかかわる家族法改正についても、その背景や改正前後の議論、現地の研究者等により期待されている効果等につき深く学んだ。 帰国後(2023年8月以降)は、オーストラリア法の研究を続けながら、養育費義務者が再婚した場合の、初婚相手との間の子に対する養育費の算定について、カナダ・オーストラリア・日本法の比較を行い、その成果の一部を、東北法学会等で報告した。また、『離婚・再婚家族と子ども研究』にて、カナダ・オーストラリア滞在中に行った研究の簡潔な概要を公表した(ローツ マイア「海外の動向 カナダとオーストラリア訪問記」離婚・再婚家族と子ども研究 (6) 2024年8月発行予定)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
オーストラリア滞在が、予定より短く、現地での研究を十分にできなかったところも若干あるが、その分、資料収集と現地の研究者との交流に力を入れ、帰国後オーストラリア法の研究を続けることができいる。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、カナダ・オーストラリア・日本法の比較研究を進め、(1)再婚と養育費、(2)法律上の「親」概念、(3)継親の法的地位を中心に、その成果を公表し続ける予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が、少額ながら生じた。文房具や書籍購入に充てる予定である。
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