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2023 年度 実施状況報告書

信託を利用した事業承継の円滑化に対する法的考察

研究課題

研究課題/領域番号 21K01241
研究機関横浜市立大学

研究代表者

温 笑トウ  横浜市立大学, 国際マネジメント研究科, 客員教授 (80754548)

研究分担者 石綿 はる美  一橋大学, 大学院法学研究科, 准教授 (10547821)
長戸 貴之  学習院大学, 法学部, 教授 (90632240)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード事業信託 / 相続 / 信託課税
研究実績の概要

実績1:温研究者については、①2023年10月12日に開催された第2回国際信託法前沿研究会において「日本信託会社の業務特徴と現状」について報告し、特に事業承継目的の信託業務について日本の経験と問題について議論した。②温笑とう「後継者不在の中小企業のための新しい事業承継信託の構想」『信託の理論と活用』信託トラスト未来フォーラム研究叢書2023年5月79-96頁。③温笑とう「信託の成立と信託設定意思の推定」『法學』86巻4号332-353頁。

実績2:石綿研究者については、①信託の活用を検討する前提として、相続法における配偶者短期居住権について検討を行った(https://researchmap.jp/7000002193/books_etc/43308727)②石綿はるみ「信託における委託者の地位の相続― 検討のための考察メモ」『信託の理論と活用』信託トラスト未来フォーラム研究叢書2023年5月145頁以下。

実績3:長戸研究者については、①2022年度の実績報告書において報告した「事業信託と課税――制度間競争の観点から」が公表された。②第二回国国際信托法前沿研究会において「日本信托税制概要」と題し日本の信託税制の概要を説明する報告(通訳・温笑とう)をし、特に事業承継を含む民事信託の利用を税制が阻害している可能性を指摘した。③商事信託に関する立法論的提言を行うために各種商事信託の利用方法と信託税制の構造について俯瞰する研究に着手し、研究会での報告を行った。成果は2024年度内に公表予定である。④長戸貴之「事業信託と課税ーー制度間競争の観点から」 トラスト未来フォーラム研究叢書 商事信託法と株式会社法の比較研究・査読なし・オープンアクセス

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

事業信託スキームの合法性と実行可能性を、信託法、会社法、民法及び租税法の視点から考察し、会社法と租税法について成果をあげ、論文にまとめました。

今後の研究の推進方策

2024年度は、これまでの成果を踏まえて学会で研究報告を行い、各方面から意見を集め、必要に応じて研究論文を修正して公刊し、研究を終了する。

次年度使用額が生じた理由

次年度において国際会議で報告するために費用がかかる予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 後継者不在の中小企業のための新しい事業承継信託の構想2023

    • 著者名/発表者名
      温笑とう
    • 雑誌名

      信託トラスト未来フォーラム研究叢書

      巻: 2023年 ページ: 79-96

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 信託の成立と信託設定意思の推定2023

    • 著者名/発表者名
      温笑とう
    • 雑誌名

      法學

      巻: 86巻4号 ページ: 332-353

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 日本信託会社の業務特徴と現状2023

    • 著者名/発表者名
      温笑とう
    • 学会等名
      第2回国際信託法前沿研究会

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公開日: 2024-12-25  

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