研究課題/領域番号 |
21K01313
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
安武 真隆 関西大学, 政策創造学部, 教授 (00284472)
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研究分担者 |
鹿子生 浩輝 東北大学, 法学研究科, 教授 (10336042)
大津留 智恵子 関西大学, 法学部, 教授 (20194219)
五十嵐 元道 関西大学, 政策創造学部, 准教授 (20706759)
苅谷 千尋 立命館大学, 政策科学部, 授業担当講師 (30568994)
豊田 哲也 国際教養大学, 国際教養学部, 教授 (40436506)
西 平等 関西大学, 法学部, 教授 (60323656)
柄谷 利恵子 関西大学, 政策創造学部, 教授 (70325546)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 対外的脅威 / 難民 / 移民 / 帝国 / 境界 / 移動 / グローバル |
研究実績の概要 |
2021年度の共同研究では、1)研究テーマに関連する研究会を複数回(a-e)開催するとともに、2)前年度までの予備的共同研究作業も踏まえた暫定的成果の取りまとめを行なった。具体的には以下の通りである。 1)研究会の開催 a)5月29日(土)に、池嵜航一(日本学術振興会特別研究員(DC1))を招聘し「レイモン・アロン全体主義論の原型形成 1930-40年 -『歴史哲学序説』との思想的連関を中心に-」と題した報告を踏まえた意見交換を実施。b)2022年3月2日(水)に、清水展(関西大学)に報告「地域研究と国際政治:中村哲医師の活動と発信から国際政治・人道支援を考える」を依頼、討論者として井上実佳(東洋学園大学・准教授)を招聘、c)2022年3月21日(月)に、C. H. アレクサンドロヴィッチ著『グローバル・ヒストリーと国際法』合評会を開催し、報告者として大中真(桜美林大学)と中井愛子(大阪市立大学)を招聘し、当該研究員の豊田哲也、西平等、苅谷千尋も討論者となった。 この他、関連する研究会への関与や企画として、d)2021年9月22日(水)に岩井淳・竹澤祐丈編著『ヨーロッパ複合国家論の可能性』ミネルヴァ書房、2021年の公刊を記念した合評会に執筆者の一人安武が、報告者、討論者として参加。e)10月31日(日)に第46回社会思想史学会研究大会のセッションの形で 「井上弘貴『アメリカ保守主義の思想史』を読む」 を企画し、報告者として宇野重規(東京大学)、小田川大典(岡山大学)、石川敬史(帝京大学)を、討論者として井上弘貴(神戸大学)を招聘した(司会:安武)。 2)12月に、当該共同研究の準備段階での中間的成果を取りまとめた『続・戦争と統治のあいだ』を公刊した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Covid-19の感染拡大が続いており、所属先での学内行政の急増もあったが、複数の研究会を開催し、本共同研究に先行する準備段階での研究成果を取りまとめることができた。また、最終年度に向けて検討中の英語での論文集の公刊に向けて、翻訳の準備などについての打ち合わせも行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度に実施した研究会での報告や質疑を精査し、研究会記録としての活字化、成果として公表したものの研究員相互の批評・合評会の企画、最終年度における成果発表の英語での発信に向けた準備、本研究テーマと関連する外部の研究者を招聘しての研究会の実施、各種学会での発信などを予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
Covid-19の感染拡大に伴う物品・書籍の搬入が遅延したほか、国内出張(学会参加や資料収集、研究者との意見交換など)や研究会開催を念頭においた旅費・招聘費を支出する計画が当初の予定通りに実施できなくなったことによるもの。
2022年度においては、当該テーマに関連する書籍の購入を引き続き継続するとともに、内外の研究者の招聘や、学会などでの発信、最終年度に向けた翻訳作業などに使用する予定。
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