研究課題/領域番号 |
21K01322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
井上 弘貴 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (80366971)
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研究分担者 |
片山 文雄 東北工業大学, 総合教育センター, 教授 (40364400)
石川 敬史 帝京大学, 文学部, 教授 (40374178)
森 達也 神戸学院大学, 法学部, 准教授 (40588513)
清川 祥恵 佛教大学, 文学部, 講師 (50709871)
野谷 啓二 神戸大学, 国際文化学研究科, 名誉教授 (80164698)
相川 裕亮 金城学院大学, 国際情報学部, 講師 (30911911)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ポスト・リベラリズム / ニューライト / カトリシズム / 保守主義 / キリスト教 / アメリカ政治思想史 / 文化戦争 |
研究成果の概要 |
本研究はアメリカにおける宗教保守を(1)知識人研究という観点から、(2)環大西洋的視点に立脚して考察し、その内在的な論理を明らかにすることを目指した。当初、本研究は福音派に焦点を当てることになるとの仮説を立てたが、(1)を重視して検討を進めた結果、アメリカの保守主義の再編を主導しているのは、主にはカトリックの知識人たちであるという結論を得た。本研究はまた、宗教保守の主導的知識人に、ベンチャーキャピタリストとして名高いピーター・ティールを含めることが適切であるとの結論も得た。(2)に関して言えば、環大西洋での宗教保守の知識人のネットワーキングは緊密になっているとの結論を本研究は得た。
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自由記述の分野 |
アメリカ政治思想史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2024年のアメリカ大統領選を控え、アメリカ国内の価値観の変化や、複数の価値観の間の対立の構図を把握することは、アメリカ研究において重要な課題である。本研究はこの課題に、知識人研究という観点からアプローチを試みた。SNSの普及した今日にあっても、価値や理念を体系的に構築する知識人の重要性はアメリカにおいて失われてはおらず、かれらの動向や主張を研究の対象とすることは、広義のアメリカ政治の動向を把握することに資することを示した。
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