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2022 年度 実施状況報告書

定性的・定量的手法によるアメリカ人民党の再検証:パラノイアか、民主主義の改革者か

研究課題

研究課題/領域番号 21K01333
研究機関津田塾大学

研究代表者

西川 賢  津田塾大学, 学芸学部, 教授 (10567390)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードポピュリズム / テキスト分析 / アメリカ政治 / 民主主義
研究実績の概要

研究対象のデータ(19世紀アメリカの人民党及び民主党、共和党、社会党の大統領候補者)を電子公開しているアーカイブスから順次すべてダウンロードしたうえで、PDF化・OCR化して分析用のデータを構築する作業をまず進めた。データが大量にのぼるため、現在でもやや処理に手間取っている状況である。さらに、関連する公刊文書のデータの収集も進めており、こちらもデータ構築を進めている。また、一部の公刊文書はコロナの影響で刊行が大幅に遅れており、いまでも公刊を待っている状況である。さらに、渡米の上で訪問しようと考えていたアーカイブスには結局訪問できなかった。関連する先行研究は収集・読破しているので、APSAプレプリントに公開されたワーキングペーパーに加筆し、今年度以降の国際学会での報告に備えて準備を進めた。応募した国際学会にはリジェクトされてしまったため、データを完全に整備の上、できる限り早急にワーキングペーパーを公刊できる態勢にまで移行させたい。

初年度の国際学会での報告時に手法に関する質問を多く受けたため、新しい分析手法、具体的には機械学習を応用したテキストデータの分析手法の習得と応用の必要性を痛感してきた。そこで、二年目である2022年度には計算社会学会、東大社会科学研究所、チューリヒ工科大学、IC2S2、PolNetなど、自然言語処理や計算社会科学、ネットワーク分析の学会、研究会合、セミナーに積極的に参加し、ハンズオンセミナーで分析手法のクラスを受講するなど、新しい手法を適用する準備を順調に進めてきた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究対象のデータ(19世紀アメリカの人民党及び民主党、共和党、社会党の大統領候補者)を電子公開しているアーカイブスから順次すべてダウンロードしたうえで、PDF化・OCR化して分析用のデータを構築する作業をまず進めたが、データが大量にのぼるため、処理に手間取っている。また、一部の公刊文書はコロナの影響で公刊が大幅に遅れており、いまでも公刊を待っており、データ化できていない。さらに、渡米の上で訪問しようと考えていたアーカイブスには結局訪問できなかった。くわえて、応募した国際学会にはリジェクトされてしまった。

また、初年度の国際学会での報告時に手法に関する質問を多く受けたため、新しい分析手法、具体的には機械学習を応用したテキストデータの分析手法の習得と応用の必要性を痛感しており、新しい手法の習得に時間をかけていることも大きいと思われる。

今後の研究の推進方策

研究対象のデータ(19世紀アメリカの人民党及び民主党、共和党、社会党の大統領候補者)を電子公開しているアーカイブスから順次すべてダウンロードしたものについては、早急にデータ化を急ぐ。一部の公刊文書はコロナの影響で刊行が大幅に遅れており、本年度の8月の刊行が予定されている。こちらも刊行され次第、早急にデータ化の作業を行う。渡米の上で訪問しようと考えていたアーカイブスには結局訪問できなかったため、今年は訪問調査を実施したい。そのうえで、ワーキングペーパーに加筆し、今年度以降の国際学会での報告に備えて準備を進めていく。また、新しい分析手法、具体的には機械学習を応用したテキストデータの分析手法の習得と応用は見通しがついてきたので、具体的な分析を進めていきたい。

次年度使用額が生じた理由

応募していた国際学会に落選し海外渡航の予定が立たなくなったため。また、資料調査の予定を立てていた資料館に渡航することもできなかったため。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Effects of Health Literacy in the Fight Against the COVID-19 Infodemic: The Case of Japan2022

    • 著者名/発表者名
      Cheng John W.、Nishikawa Masaru
    • 雑誌名

      Health Communication

      巻: 37 ページ: 1520~1533

    • DOI

      10.1080/10410236.2022.2065745

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Political Honeymoon Effect on Social Media: Characterizing Social Media Reaction to the Changes of Prime Minister in Japan2022

    • 著者名/発表者名
      Kunihiro Miyazaki, Taichi Murayama, Akira Matsui, Masaru Nishikawa, Takayuki Uchiba, Haewoon Kwak, Jisun An
    • 雑誌名

      arXiv (non-peer reviewed pre-print)

      巻: - ページ: 1-12

    • オープンアクセス
  • [学会発表] Masaru Nishikawa, Akira Matsui, Daisuke Sakai2023

    • 著者名/発表者名
      "Science of Science on the Publications of Japanese Political Scientists."
    • 学会等名
      計算社会科学会
  • [学会発表] "Sentiment of COVID-19 conspiracy theory and anti-vaccine endorsements: A text analysis of book reviews on Amazon Japan."2022

    • 著者名/発表者名
      John. W. Cheng, Masaru Nishikawa
    • 学会等名
      情報通信学会

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公開日: 2023-12-25  

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