研究課題/領域番号 |
21K01338
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
市川 ひろみ 京都女子大学, 法学部, 教授 (50281754)
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研究分担者 |
シン ヒョンオ 立命館大学, 文学部, 授業担当講師 (40815487) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 兵役拒否 / 代替役務 / 良心の審査 / 選択的兵役拒否 / 市民的不服従 / 韓国 / ドイツ / 徴兵逃れ |
研究実績の概要 |
2023年度は、韓国における調査・研究研究、学会での報告および公開シンポジウムを開催した。 8月24日にソウルで韓国の兵役拒否研究者、代替役務審査委員、兵役拒否支援者による研究会において、日本における兵役拒否・徴兵忌避について報告した。さらに、代替役務審査委員会およびエホバの証人韓国本部を訪問し、意見交換を行った。11月23日に開催された日本平和学会の自由論題部会において「韓国における良心的拒否制度化の評価と課題 人権的・憲法的観点から」(シン)、「ドイツと韓国における兵役拒否運動の広がりと深化」(市川)を行った。 1月14日には、京都女子大学において公開シンポジウム「ジェンダーの視点から考える兵役拒否 韓国の事例から」を開催した。「兵役拒否運動について概説」(市川)、「ジェンダーの観点からみた韓国社会の兵役拒否に対する烙印と抵抗」(ソウル国立大学研究教授カン・インファ)、「韓国の兵役拒否運動紹介およびその中でのフェミニストの役割」(チェ・ジョンミン NGO「戦争なき世界」)の報告および大野光明滋賀県立大学教授による討論およびパネルディスカッションを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ感染状況の変化により、海外での調査が可能になったため、2023年度は3回韓国での調査および意見交換を行うことができた。さらに、学会での報告、研究成果の社会への還元としての公開シンポジウムや講演会等で報告を行った。しかし、論文として研究内容を十分に深めて公表するには至っていない。最終年度となる2024年度はこれまでの研究を深めたい。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究では、研究テーマについて韓国の研究者や支援者、当事者などから多角的な視点を得た。また、韓国に留まらずヨーロッパにもネットワークを広げることができた。2024年度は、これらを活かして、研究内容をより深化させ、研究会の開催および論文執筆に取り組む。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究テーマであるドイツと韓国の兵役拒否運動の比較であるが、2023年度は韓国での調査・研究会・シンポジウム参加のため、ドイツでの調査・研究を行うことができなかったため。
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