研究実績の概要 |
本研究課題の出発点となったアジア・太平洋地域のトランスナショナルヒストリーに関する数年来の共同研究を英文編著International Society in the Early Twentieth Century Asia-Pacific: Imperial Rivalries, International Organizations, and Experts (Oxon, Eng.: Routledge, 2021) として出版した。日米加関係を中心にオーストラリアやニュージーランドの視点を加味したものである。また、そこに収められた拙稿を土台として、日本国際政治学会の研究大会の部会「英米覇権のグローバリズムを問い直す」において報告を行った。 その他、関連分野の最先端の研究書(英文)等の収集に努めた。また、特任研究員を雇用し、関連する文献の整理に当たらせた。 一次史料については、東京大学大学院総合文化研究科附属アメリカ太平洋地域研究センター図書室を訪問し、マイクロフィルム化に加えて、デジタルアーカイブ化が進展した高木八尺文庫に収められた諸文書の内、関連する文書群を閲覧の上、複写して収集した。 他方、新型コロナウィルス感染症の感染拡大が収束しないなかで、アメリカ合衆国へ出張し、コロンビア大学図書館(ニューヨーク)やロックフェラー・アーカイブ・センター(ニューヨーク州)において実施する予定であった史資料の収集は行えなかった。
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