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2023 年度 実施状況報告書

20世紀のアジア・太平洋における文化的ヘゲモニーの推移―英米競合と日豪加の動向

研究課題

研究課題/領域番号 21K01347
研究機関大阪大学

研究代表者

中嶋 啓雄  大阪大学, 大学院国際公共政策研究科, 教授 (30294169)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード文化的ヘゲモニー
研究実績の概要

本研究課題に関連する二度の国際ワークショップを踏まえて、"Japanese Americanists in the Japanese Empire and after its demise: With special reference to their German counterparts and the Third Reich"と題した論文を英語で執筆し、現在、同僚が編者を務めるかたちで、アメリカ合衆国の大学出版会等からの刊行に向けて、準備している。
また、関連するテーマの英文書籍の共訳を二つ、同時並行的に進めた。一つはグローバル・ヒストリーとしてのアメリカ帝国史、もう一つはアメリカ合衆国と東アジアの間のトランスナショナルな思想史である。後者は自らが監訳者になることにもなっており、アメリカ合衆国のヘゲモニー(覇権)、とりわけ文化的・知的ヘゲモニーに関連して、本研究課題を遂行する上でもいくつかの重要な知見を得た。
海外の図書館・文書館等に調査に出かけることはできなかったため、アメリカ合衆国以外の外国、具体的にはオーストラリアやカナダの一次史料は未だ不足している。しかしながら、国立国会図書館憲政資料室には二度足を運び、松本重治関係文書等を閲覧・収集できたため、国内の一次史料についてはある程度、揃ってきたものと思われる。
最先端の研究書や学術論文も継続的に収集の上、本研究課題に特に関連する部分を中心に読み込んだ。20世紀アメリカの三大財団であるカーネギー、ロックフェラー、フォードそれぞれの選好については、こうした二次文献も参考にしつつ、考察を深めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度、アメリカ合衆国の図書館・文書館で収集した一次史料を閲読しつつ、国内での資料収集に重きを置いた結果、海外の図書館・文書館等に資料調査のため出張し、本研究課題に関連する一次史料を収集することができなかったため。

今後の研究の推進方策

海外の図書館・文書館等に資料調査のために出張し、関連する一次史料を収集し、既に一部収集したアメリカ合衆国や日本の一次史料と照合しつつ、同様に収集した本研究課題に関する最先端の研究書や学術論文を読み込みつつ、研究を推進する。

次年度使用額が生じた理由

昨年度、アメリカ合衆国の図書館・文書館で収集した一次史料を閲読しつつ、国内での資料収集に重きを置いた結果、海外の図書館・文書館等に資料調査のために出張することができなかったため。
次年度は可能であれば海外出張の予定を組み、国内旅費や研究書・学術論文の購入費等を含め、計画的に予算を執行するつもりである。

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公開日: 2024-12-25  

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