研究実績の概要 |
主に下記の研究論文をDPとして発行し,学術誌に投稿した. ①"Technology Choice, Externalities in Production, and Chaotic Middle-Income Traps," KIER Discussion Paper Series No.1075, Institute of Economic Research, Kyoto University, 2022.②"Quasi-Periodic Motions in a Polarized Overlapping Generations Model with Technology Choice," KIER Discussion Paper Series No. 1070, Institute of Economic Research, Kyoto University, 2021.③"Middle-Income Traps and Complexity in Economic Development," , KIER Discussion Paper Series No. 1049, Institute of Economic Research, Kyoto University, 2020. 上記の論文はすべて浅野貴央氏(岡山大学)と柴田章久氏(京都大学)との共著である.特徴として,技術選択により発生した非線形性によってもたらされる複雑な景気循環ないし,成長循環について書かれた理論研究である.①は外部性と技術選択の相互作用により,中所得の罠でカオスが発生するメカニズムを研究している.②は2クラスの経済主体と技術選択の相互作用で,かつ,技術が特殊な場合,準周期的な変動が生じるメカニズムを研究している.③はCES生産関数の範囲での技術選択が貧困の罠,中所得の罠,高度成長などの同時発生をもたらし,かつ中所得の罠ではカオス的変動が起こることをシミュレーションで示した.
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