研究実績の概要 |
2023年には以下の共同論文を査読付き国際学術雑誌に発表した. "Technology Choice, Externalities in Production, and a Chaotic Middle-Income Trap," (with Takao Asano and Akihisa Shibata), Journal of Economics (2023)
この論文では,外部性がある世代重複モデルの設定において,資本家が生産活動の前に複数あるCobb-Douglas型生産技術から最適なものを選択するとき,「中間所得の罠」と呼ばれる状況においてカオス的変動がみられることを理論的に示した.技術選択が循環的変動を生み出すことは既存研究(Umezuki and Yokoo 2019)で知られていたが,本稿では特に外部性の存在が変動のカオス性を誘発することを示したことが重要である.
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