研究実績の概要 |
2023年度は論文 Asset Bubbles, Entrepreneurial Risks, and Economic Growth を査読付きの国際的学術誌Journal of Economic Theoryから発表した。Journal of Economic Theory誌は理論経済学の分野で最も評価の高い学術誌である。この論文はRyonghun Im氏(関西学院大学)との共同研究である。この論文では、教科書的なマクロ経済学のモデルに起業のリスクに関するパラメータを一つ加えるだけで資産バブルが発生することを示した。また、その資産バブルは経済成長を促進することも示した。同時に、バブル崩壊が経済にどのような影響を与えるかを分析した。 この他の資産バブルに関する研究として、「新株発行と配当のある資産のバブル(仮)」(稲葉 大(専修大学)、岸 慶一(関西大学)、鈴木 史馬(成蹊大学)との共同研究)に着手した。この研究は、標準的なLucas treeモデルを用いて配当付き資産にバブルが発生する条件を分析するものである。
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