研究課題/領域番号 |
21K01523
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
川地 啓介 三重大学, 人文学部, 准教授 (40455069)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 財政競争 |
研究実績の概要 |
研究初年度である本年度は、本研究で利用を想定している分析手法である財政競争理論と公共財の自発的供給理論の分野において、研究課題に関連する文献の調査を行うことを予定していた。本研究課題の関連文献について調査する過程において、出版社との契約の関係から所属大学では閲覧できないものがあったため、所蔵文献の充実している近隣大学などに出張する必要が生じたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い外出や出張について継続的な自粛要請があり想定したほど関連文献を広く収集することができず、関連文献の調査を十分に進展させることができなかった。その対応策として、本年度は関連文献の調査対象を財政競争理論の分野に絞った上で、所属大学で入手可能な範囲で関連文献の調査を行うこととしたが、その中でも国際公共財を明示的に扱った研究や財政競争に晒されるすべての国ではなく一部の国のみが政策協調を行う状況を描写した研究など、本研究における基本モデルの構築につながる可能性のある有用な関連文献について調査することができた。また、これらの関連文献の調査によって、今後の本研究において具体的な理論モデルを構築する際に応用できる可能性のあるいくつかのアイデアを得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究応募時に国内において新型コロナウイルスに対するワクチン接種が進んでいたため、研究開始時に研究環境が改善することを想定していが、感染が収束せずに外出や出張について自粛要請が続いたため、従来のように研究活動を行うことが困難であった。そのため、本年度に予定していた研究課題に関連する文献の調査について、規模を縮小して行うことを余儀なくされた。以上から、本研究の進捗は、当初予定していたものよりやや遅れていると判断される。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は次の二点を重視しながら研究に取り組む予定である。第一に、本年度は研究環境が制限されたが、来年度において出張などの自粛要請が解除されるようなら、所蔵文献の充実している近隣大学に出張するなどして不足している関連文献の調査を補うことである。第二に、本年度に調査した関連文献の中で基本モデルの構築につながる可能性のあるいくつかの文献について調査することができたため、これらの関連文献を参考にして本研究における基本モデルの構築を行うことである。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は研究課題に関連する文献の調査を行うことを予定しており、その過程で所蔵文献の充実している近隣大学などに出張する必要が生じたが、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず外出や出張の自粛要請などがあり、研究環境が制限された。そのため、研究予算の次年度使用額が生じたが、次年度以降に研究に必要な物品等の購入や出張等に使用する予定である。
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