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2023 年度 実施状況報告書

連結レセプトデータによる介護・医療の統合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K01548
研究機関東京理科大学

研究代表者

菅原 慎矢  東京理科大学, 経営学部ビジネスエコノミクス学科, 准教授 (30711379)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード介護保険 / レセプトデータ / 医療経済学 / 計量経済学
研究実績の概要

2023年度は、下記のように3つの研究が進行させ、第一の研究については学術論文を完成させた。
第一に、高崎経済大学の石原庸博氏、京都大学の國澤進氏・後藤悦氏・今中雄一氏との共同研究“A panel vector autoregression analysis for dynamics of health and multiple inputs”がHealth Economics誌に受理され、2024年の 33巻4号, 748-763ページにおいて発表された。これは、日本のある市から提供を受けた医療・介護レセプトデータを利用し、動学パネル分析の手法であるパネルベクトル自己回帰法を用いて医療費・介護費の長期的な相互依存関係を分析したものである。
第二に、東京大学の飯塚敏晃氏との共同研究“Preventive Long-Term Care Service: Evidence from Japan”を医療経済学会において学会発表した後、第一校を完成させた¥、英文査読誌に投稿している。本研究では、介護DBを利用した研究を進めている。本研究では、ファジーな回帰不連続デザイン法を用いて、介護予防サービスの効果を分析している。
第三に、日本大学中村二朗氏との共同研究で、高齢者の居住環境や子供世帯との同別居状況について、中高年者縦断調査・成年者縦断調査・国民生活基礎調査を用いた分析をしている。本研究については、2024年度中に学会発表を行った後、2024年度中に執筆予定の和書の一章分とすることを計画している。本研究に関連して厚生労働省の縦断調査に関するワーキンググループに参画しており、2025年度以降の中高年者縦断調査に追加すべき変数などを決定し、こうした調査をより充実させるという社会的課題を担っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

高崎経済大学の石原庸博氏、京都大学の國澤進氏・後藤悦氏・今中雄一氏との共同研究については、英語査読付きジャーナルに受理され、“A panel vector autoregression analysis for dynamics of health and multiple inputs”として学術論文が完成した。
東京大学の飯塚敏晃氏との共同研究については、すでに第一校が完成し、投稿を行っている段階である。今後は学術雑誌からの返答を待ち、リバイズ作業を行っていく。
日本大学の中村二朗氏との共同研究については、分析が終了し、準備稿がほぼ完成している。今年中に統計関連学会連合大会での発表を行う予定である。また、今年度中に執筆予定の和書の一章分として発表する予定である。また厚生労働省の縦断調査に関するワーキンググループに参画することになったため、ミーティング等に出席し、当該データの充実による研究環境整備につとめる。
第一の研究に関して、比較的査読に時間がかかることの多い経済学分野で、研究期間内に論文発表まで終了したことは順調な成果であると言える。また第二の研究に関しても論文投稿段階まで進行しており、近い将来の学術論文出版が可能であると思われる。こうした点で、進行状況は順調に推移していると言うことが可能である。

今後の研究の推進方策

高崎経済大学の石原庸博氏、京都大学の國澤進氏・後藤悦氏・今中雄一氏との共同研究については、英語査読付きジャーナルに受理され、“A panel vector autoregression analysis for dynamics of health and multiple inputs”として学術論文が完成した。
東京大学の飯塚敏晃氏との共同研究については、すでに第一校が完成し、投稿を行っている段階である。今後は学術雑誌からの返答を待ち、リバイズ作業を行っていく。
日本大学の中村二朗氏との共同研究については、分析が終了し、準備稿がほぼ完成している。今年中に統計関連学会連合大会での発表を行う予定である。また、今年度中に執筆予定の和書の一章分として発表する予定である。また厚生労働省の縦断調査に関するワーキンググループに参画することになったため、ミーティング等に出席し、当該データの充実による研究環境整備につとめる。
第一の研究に関して、比較的査読に時間がかかることの多い経済学分野で、研究期間内に論文発表まで終了したことは順調な成果であると言える。また第二の研究に関しても論文投稿段階まで進行しており、近い将来の学術論文出版が可能であると思われる。こうした点で、進行状況は順調に推移していると言うことが可能である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A panel vector autoregression analysis for the dynamics of medical and long‐term care expenditures2023

    • 著者名/発表者名
      Sugawara Shinya、Ishihara Tsunehiro、Kunisawa Susumu、Goto Etsu、Imanaka Yuichi
    • 雑誌名

      Health Economics

      巻: 33 ページ: 748~763

    • DOI

      10.1002/hec.4794

    • 査読あり
  • [学会発表] Preventive Long-Term Care Service: Evidence from Japan2024

    • 著者名/発表者名
      菅原慎矢
    • 学会等名
      医療経済学会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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