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2021 年度 実施状況報告書

言語データを活用した個人の企業家的志向性尺度の開発と先行条件に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K01679
研究機関福山市立大学

研究代表者

玉井 由樹  福山市立大学, 都市経営学部, 教授 (50547362)

研究分担者 柴田 聡  山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (20609250)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード企業家志向性 / 個人の企業家志向性 / 組織の企業家志向性
研究実績の概要

本研究は事業期間中に①個人の企業家志向性を測定する測定尺度の開発,②個人の企業家志向性が表出する先行条件の解明,③個人と組織の企業家的な志向性の関係性の解明、という3つの研究を行うことを予定している。研究初年度の当該年度は、①個人の企業家志向性に関する文献研究、②個人と組織の企業家志向性に関する調査データの再分析、③個人の企業家志向性に関するアンケート調査を行った。
個人の企業家志向性に関する文献研究では、これまでの文献整理で個人の企業家志向性に関する研究は、Bolton and Lane(2012)の研究を中心に研究が進展していると認識していたが、組織の企業家志向性に関する研究者も、近年、個人の企業家志向性に関する研究を始め、尺度開発を行っていることが判明した。今後はこれらの研究も含め、質問紙調査の実施ができるような準備を進めていく。
次に、組織の企業家志向性を測定する尺度を用いて、経営者と従業員の企業家志向性を測定し、組織と個人の企業家志向性の関係性に関する分析を行った。データ自体は本年度以前に収集したものである。以前の分析では、従業員は経営者の企業家志向性や組織の企業家志向性を教師データとして、経営者や組織の企業家志向性を学習していると仮定した分析を行ったが、再分析ではその浸透に影響を与える要因について新たな要素を加えた分析を行った。現在、この結果に関する論文を執筆中であり、今年度に投稿予定である。
最後に、Bolton and Lane(2012)の尺度を用いて、大学生を対象とした調査を行った。当該年度はデータ収集を行ったのみであり、本年度に分析を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究初年度は、個人の企業家志向性に関する文献調査、組織と個人の企業家志向性の関係性に関する分析、大学生を対象とした個人の企業家志向性に関するデータ収集を行った。個人と組織の企業家志向性との関係性については、分析結果をまとめ、現在、論文を執筆中である。個人の企業家志向性尺度に関しては、既存の測定尺度を用いて、大学生を対象に調査を行った。

今後の研究の推進方策

今後は、文献研究をさらに進め個人の企業家志向性の構成要素を明らかにし、その尺度化と測定を行う。可能であれば、個人と組織レベルでの調査を実施する。そして、それらの成果を学術雑誌へ投稿することを目指す。次年度においては、既存尺度を用いて収集したデータを予備調査と位置付けて分析を行い、その結果をまとめていく。文献調査と予備調査から、既存の個人の企業家志向性に関する課題を抽出し、新たな尺度化を目指し、ウェブアンケート等を使用して、実証研究を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

計画では、ウエブでのアンケート調査を実施予定であり、その経費を計上した。しかし、アンケート調査票の作成までに至らなかったため、アンケートの実施ができなかった。そのため次年度使用額が生じた。次年度使用額は、ウエブアンケート調査を本年度に実施することで、使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 東日本大震災復興研究6 東日本大震災からの産業再生と地域経済・社会の展望2022

    • 著者名/発表者名
      東北大学大学院経済学研究科 地域産業復興調査研究プロジェクト
    • 総ページ数
      343
    • 出版者
      南北社
    • ISBN
      4903159264

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公開日: 2022-12-28  

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