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2022 年度 実施状況報告書

言語データを活用した個人の企業家的志向性尺度の開発と先行条件に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K01679
研究機関福山市立大学

研究代表者

玉井 由樹  福山市立大学, 都市経営学部, 教授 (50547362)

研究分担者 柴田 聡  福岡女子大学, 国際文理学部 国際教養学科, 准教授 (20609250)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード企業家志向性 / 個人の企業家志向性 / 組織の企業家志向性
研究実績の概要

個人の企業家志向性に関する研究では、多くの研究である一定の特性が企業家志向性と関連していることが示されている。例えば、創造性や革新性、先駆性や自己効力感、自己規制能力といったものが企業家的な行動や起業の意欲と関連していると報告されている。さらに、過去の起業経験や起業に関する学びも企業家行動や起業の意欲を高めることが示されている。ほかにも、家族や同僚、地域社会などのサポート、社会的なネットワークや経験者からの助言も、企業家志向性を促進する要因として報告されている。しかし、どのような尺度を用いて個人の企業家的な志向性を測定するかについては発展途上の段階にある。
そこで本年度は,新たな個人の企業家志向性尺度の開発に向けて、基礎的データの収集を行うこととした。対象者はアンケート調査時点において、創業準備を行っていると回答した日本人の大学生125名である。調査内容は、既存尺度で用いられている革新性、先駆性、リスクテイキングに関する10項目を用いた。探索的因子分析を行った結果、日本人を対象とした調査においても先行研究と同様な因子構造となった。さらに、これらの志向性がそれぞれ創業準備を行う活動にどのような影響を与えているのかについて分析を行った。現段階では、個人の企業家志向性の高さが創業への準備を行う回数を高める傾向があることが見えつつある。特に先駆性の高さが創業準備を行う回数に大きな影響を与えている可能性がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本年度は既存尺度を用いて個人の企業家志向性を測定し、分析を行ったのち、新たな要素を加えて大規模な追加調査を行う予定であった。しかし、既存尺度を用いて行った調査結果の分析に手間取り、追加の調査を行うまでに至らなかった。その理由として、分析に時間を要したことと、同時に行っていた大学生の起業意思に与える要因分析に関しても時間が必要となったことから、時間が足りず、新たなアンケート調査の設計にまで至らなかったためである。

今後の研究の推進方策

次の調査に向けて、現在調査票の設計を行っており、次年度には調査が行える見込みである。

次年度使用額が生じた理由

計画では、昨年度に引き続きウエブでの大規模アンケート調査を実施の予定でその費用を計上していた。しかし、実施に向けた前段階での予備調査の分析と論文執筆に時間がかかり、ウエブ調査にまで至ることができなかった。現在、調査に向けた調査票を作成しており、次年度は調査が実施できる見込みである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 類型別に見た国内クラウドファンディングの展開 -中小企業の資金調達との関係-2022

    • 著者名/発表者名
      玉井 由樹
    • 雑誌名

      中小企業季報

      巻: 2022(1) ページ: 1-18

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 被災地応援ファンドの10年ークラウドファンディングの機能と課題―2022

    • 著者名/発表者名
      玉井由樹・西澤昭夫
    • 雑誌名

      東日本大震災からの産業再生と地域経済・社会の展望

      巻: 1 ページ: 221-239

  • [雑誌論文] The Impacts of Market Orientation on Design Performance: Evidence from Japanese Manufacturing Companies2022

    • 著者名/発表者名
      Yosuke Kanno, Satoshi Shibata
    • 雑誌名

      Journal of the Science of Design

      巻: 6(2) ページ: 59-68

    • 査読あり

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公開日: 2023-12-25  

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