研究課題/領域番号 |
21K01690
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
三谷 英貴 立命館大学, 経営学部, 教授 (80584052)
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研究分担者 |
幸田 圭一朗 広島経済大学, 経営学部, 准教授 (10734006)
岡村 秀夫 関西学院大学, 商学部, 教授 (70319606)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 資本構成 / ベンチャー企業 / 新規公開市場 |
研究実績の概要 |
関西学院大学の岡村教授とのデータの確認などは進んでいる状況ではある。それと,広島経済大学の幸田准教授とのデータの確認なども進んでいる状況ではある。すなわち,企業は「競争力」を考慮しながら「財務政策」を行うということである。と同時に,「財務政策」は「競争力」をも決定することになる。ここで重要なことは,当該関係に関する先行研究は東証一部上場の製造業や,アメリカの上場企業のように,資金調達行動に制約のかからない企業を対象にした研究という点である。その一方,財務政策に制約のある未上場企業にまで対象を広げた研究は,わが国はじめアメリカにも存在しない。このことは本研究を遂行していくに当たって極めて重要である。理由は,財務政策に制約のある未上場企業にまで対象を広げることで,そのような企業において「企業の競争力」が「財務政策」に及ぼす影響を検証することができるからである。また,「財務政策」に制約のない上場企業のみならず,「財務政策」に制約のある未上場企業にまで対象を広げることで,次のような学術的「問い」に関する成果が期待される。すなわち,財務政策の面で制約のある未上場企業においても,「競争力」と「財務政策」との間に成立している関係をふまえたうえでの「財務政策」をデザインすることができるということである。(デザインするとは,当該企業の競争力や競争環境に適した資金調達のあり方,ならびに,将来的な市場環境の変化に対応可能な財務政策のあり方を示すということである。)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2月に小職が新型コロナウイルスに感染してしまったこともあって,研究に関しては,特に進んでいる状況ではない。
関西学院大学の岡村教授とのデータの確認などは進んでいる状況ではある。それと,広島経済大学の幸田准教授とのデータの確認なども進んでいる状況ではある。論文などは精査できており,今後,研究を推し進めていく状況である。研究代表者はこれまで上場企業を対象として研究を行ってきた。そのため,未上場企業を対象にした研究に対する知見を十分には持たない。そこで,本研究では,未上場企業を対象に研究を行っている研究分担者2名に参画してもらう。研究分担者2名は,未上場企業を対象に研究を行ってい入るが,それぞれ研究領域が異なっている。1人は未上場企業の資金調達を研究領域としている。もう1人は,主に,IPO前後における株価・業績やガバナンス構造など新規公開企業の特徴とその変化に関する研究を行っている。研究分担者の研究テーマの違いは,本研究を遂行していくうえで有利に働くことになる。
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今後の研究の推進方策 |
関西学院大学の岡村教授と広島経済大学の幸田准教授と,鋭意,研究を進めて活きたいと考えている。
データなどは確認できている。研究を進めていくうえでの課題などは特にない。必要なデータは,ベンチャー企業の財務データであるが,他にも必要なデータがあると思われる。ただ,まだ,どのようなデータが必要かということは定かではないので,今後検討を推し進める必要があると考えられる。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初,企業のベンチャー企業の財務データを購入する予定であったのだが,強いてあげるのであれば,当該研究にはベンチャー企業データの整備が必要であると考えられる。データの購入に関して,経費を使用したいと考えている。なので,ベンチャー企業の財務データを次年度に購入することとした。
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