本研究の目的は、個人の学習志向を規定する要因を明らかにすることにある。2022年度は、以下の2つの論文を執筆し、海外ジャーナルに掲載することができた。第1に、看護師を対象とした質問紙調査データを共分散構造分析によって分析したところ、実践共同体が看護師の学習志向を通して、知識共有を促し、知識の秘匿を抑制することが明らかになった。この研究をまとめた論文は、Journal of Knowledge Management(Impact factor = 8.68)に掲載された。第2に、医療プロフェッショナルを対象した質問紙調査データを共分散構造分析によって分析したところ、ロールモデルのプロアクティブ行動がロールモデルの学習志向を媒介して、医療プロフェッショナルの学習志向が高まり、その結果プロアクティブ行動が促進されることが明らかになった。この研究をまとめた論文はPersonnel Review(Impact factor = 3.22)に掲載された。
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