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2023 年度 実施状況報告書

ESG投資モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K01698
研究機関九州大学

研究代表者

八木 迪幸  九州大学, 工学研究院, 学術研究員 (50708550)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワードESG投資 / 株価・商品価格 / 包絡線分析 / 産業連関分析 / カーボンクレジット
研究実績の概要

本研究の目的は、企業のESG(E環境、S社会、Gガバナンス)開示指標の作成方法について検証し、独自のESG開示指標を開発することと、企業のESG開示や実践が企業業績にどのように影響しているのかについて検証できるようなESG投資モデルの開発研究を行うことである。このために、まずESG開示(実践)スコアを開発する。そしていくつかの金融機関やシンクタンクが公表している既存のESG開示スコアと比較し、これらのスコアの信頼性を検証する。そして、まずESG指標と財務業績との関係を非線形モデルで検証し、リスクとしてのボラティリティ(株価変動率)を考慮した包絡線分析(DEA)を用いて分析する。今年度は、ESGデータと株価情報のデータ整理を行い、包絡線分析モデルの理論研究を行った。これは、市場のポートフォリオを考慮した効率性を推計するため通常の包絡線分析モデルではなく、二次錘計画(Second-order cone programming)を用いた理論モデルの構築にMatlabで取り組んだ。また、追加研究として今年度は、ESG研究の一環として、ナチュラルキャピタルクレジットコンソーシアム(NCCC)と連携し、カーボンクレジット制度の構築と岡山県での芝・クローバー植栽による炭素除去プロジェクトを推進した。クレジット認証に向けた取り組みを進め、制度、規約、文書様式を作成することで、カーボンクレジットの販売を可能にした。本研究は、環境保全活動の促進とESG研究の発展に寄与するものである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度はESG投資モデルの開発のためのデータ収集とモデル構築の研究を行うことが出来た。

今後の研究の推進方策

次年度以降は収集したESGデータと株価データを用いて、ESGスコアが高い場合どの程度市場効率性を有するのかを推計する。

次年度使用額が生じた理由

今年度は実際のモデル計算にまで至らずに試験的にデータ整理とモデル作成を行ったため、費用が少なかった。次年度はモデル計算のために、株価等のデータ使
用料、PC・ソフトウェアなどに使用する。

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公開日: 2024-12-25  

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