研究課題/領域番号 |
21K01701
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研究機関 | 江戸川大学 |
研究代表者 |
安田 英土 江戸川大学, 社会学部, 教授 (40327242)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 研究開発システム / R&D国際化 / グローバル・イノベーション |
研究実績の概要 |
当初研究計画に基づき、本年度は本研究計画の分析視覚明確化に関わる取組を中心に進めてきた。これまでに収集したデータの整理並びに再検討を行うとともに、先行研究の調査や分析を進めた。具体的な取組実績は以下の通りである。 (1)従来データの整理並びに情報収集の取組を進めた。従来データについては、研究課題番号16K03880「グローバル・イノベーション・モデルの構築とその実証研究」で収集したデータの整理と再検討を行い、今後収集すべきデータの洗い出しを行った。また、組織学会や研究・イノベーション学会に参加し情報収集を行うと共に、Research PolicyやTechnovationといった関連Journalの先行研究調査を行った。 (2)2021年10月に開催された研究・イノベーション学会第36回年次学術大会で、「日系多国籍企業におけるグローバル・イノベーションに関する分析」の発表を行った。 (3)江戸川大学紀要第32号には「日本企業におけるグローバル・イノベーションの推進要因に関する分析」が掲載されている。 上記、(2)と(3)は研究課題番号16K03880「グローバル・イノベーション・モデルの構築とその実証研究」で得られたデータを利用した分析を行ったものである。今後必要となる分析フレームを検討するために、いくつかの示唆が得られている。そのうちの一つは、国際的R&D活動とグローバル・イノベーションの構造に関連する示唆であり、国際的な研究開発システムを検討する上で、貴重な示唆になり得る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
想定していたとおり、COVID-19による影響はあったが、分析視覚の明確化や過去データの整理といった取組は進めることが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
今後も当初研究計画に沿った取組を進める所存である。今年度の計画としては、日本企業に対して研究開発システムに関するアンケート調査を実施する予定である。アンケート調査設計のために、これまでに入手したデータの再分析や、過去に実施したアンケート調査の精密な見直しなどを行う予定にしている。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響によって、対面での打合せや学会参加が困難となり、旅費の支出ができなかったことによる。また、有料DBを利用した情報収集が十分に出来ていない面もあり、これらの取組を今年度は進め、当初計画に基づく適正な助成金の執行を行う。
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