深刻なトラックドライバ不足を受け、国土交通省が中心となり、労働環境改善や生産性向上を含む「ホワイト物流」を推進している。しかし、物流業界は主に中小企業で構成され、業務管理の多くで現場の経験や勘に頼り、定量的な数値データの蓄積が乏しく、科学的には未管理状態である。そのため物流企業は、荷主企業と数値データに基づいた契約交渉ができず、ドライバの労働環境改善に結び付きにくい。従来の作業計測技術は、労働安全性が評価できず、さらに機械化や企業間連携の効果推定には利用できなかったりと、現場が本当に欲しい情報の取得には至っていない。そこで、本プロジェクトでは、「次世代業務管理システム」を開発する。
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