研究課題/領域番号 |
21K01802
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
王 イク 関西学院大学, 国際学部, 教授 (40411061)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 中国のVIE企業 / US-GAAP / 会計不正 / 会計要素 / 外商投資 / 法的責任 |
研究実績の概要 |
本年度の研究実績として、主に下記の3つを取る上げる。 1.中国の会計および会計諸要素の定義などについて、IFRS(国際財務報告基準書)及びUS-GAAP(アメリカ会計原則)の形成経緯及び内容との比較研究を行った。コロナ規制のため、中国への研究訪問が実現できず、上記内容を巡る2020年、2021年の最新研究資料などを現地からの取り寄せで一部の資料収集作業が行った。 2.上記研究の延長線で中国会計の異質性を検討すると同時に中国では、IFRS強制適用しない理由を探るため、US-GAAPを採用しているアメリカにて上場するいわゆる中国企業(海外登記)の会計不正事例を取り上げ、研究を行った。その成果として、拙稿「由瑞幸珈琲財務舞弊引発的若干思考与啓示」(中国語)をKWANSEI GAKUIN UNIVERSITY SOCIAL SCIENCES REVIEW Vol.26 にて公刊した。 3.会計における基本的な概念要素を日本・中国・アメリカ・IFRSの4者比較作業を踏まえ、原稿を起案しており、完成した内容は来年度に投稿・公刊する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ渡航規制のため、現地調査・訪問などできなかった。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ渡航規制が緩和されたら、現地調査・訪問を行う予定である。但し、2022年5月現在、中国現地でのロックダウンがしばしば発生しているため、中国会計の異質性を明らかにするため、IFRS・US-GAAP、J-GAAPとの比較研究を強化する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度の研究計画に遅れていた「基本概念グループ」の研究活動を次年度で行うため、次年度の使用額を国内・海外(主に中国・アメリカ)の研究調査・資料収集・インタビューなどに用いる予定である。 コロナウイルスによる渡航規制のため、予定していた中国での現地調査ができず、次年度使用が生じた。
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