研究課題/領域番号 |
21K01824
|
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
鈴木 研一 明治大学, 経営学部, 専任教授 (80309674)
|
研究分担者 |
三谷 華代 国士舘大学, 経営学部, 助教 (30845532)
小村 亜唯子 神奈川大学, 工学部, 助手 (40848529)
山脇 香織 淑徳大学, 経営学部, 助教 (60830255)
中村 正伸 香川大学, 地域マネジメント研究科, 教授 (70757723)
齊藤 毅 中京大学, 経営学部, 准教授 (90802877)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | 場の理論 / 顧客志向 / エンパワメント |
研究実績の概要 |
本研究では,場の理論(伊丹,2005,東洋経済新報社)を中核となる理論として選択し,固定収益会計が現業部門の従業員の顧客ニーズ充足行動に影響を与えることを通して,財務業績を改善するメカニズムを解明し,人的サービス業に普及させるための基盤となる研究を,5ヵ年にわたり縦断的に遂行する。 初年度である2021年度においては,A社・B社・C社の従業員と顧客に対してアンケート調査及びインタビュー調査の実施し,及び財務データの収集を行った。これらの調査によって得られたデータを用いて,場の理論を参照しながら命題を設定して,顧客志向と目標達成意欲の調整効果ー顧客志向と目標管理が方針管理と場の基本要素の間の正の関係を強めるかの交互作用項を用いた重回帰分析,加えて,方針達成のための職場のコミュニケーションが活性化が集団規範と集団凝集性を高めるかにのつい媒介分析ー,現場へのエンパワメント・信頼の影響ー場へのエンパワメント・上司への信頼・現場従業員間の信頼の方針達成のための職場のコミュニケーションを活性化を介した集団規範と集団凝集性を高めるかの媒介分析ー,及び顧客志向の決定要因の探索という観点から解析をした。また,予備調査として実施した病院に対するインタビュー調査から,顧客志向とエンパワメント,職場のコミュニケーションが患者満足と財務業績を向上させることを明らかにした。 また,PMIのアジャイル研究会のコアメンバーに対して,アジャイル開発プロジェクトの成功・失敗要因についてインタビュー調査を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画書に従って,A社とB社の従業員と顧客を対象としたアンケート調査及びインタビュー調査を実施,及びPMIのアジャイル研究会のコアメンバーに対してインタビュー調査を行った。 病院へのインタビュー調査は来年度に延期した。ただし,予備調査として実施したインタビュー調査の結果を英文でまとめて発表した。また,ケア施設を運営しているC社の従業員と顧客を対象としたアンケート調査及びインタビュー調査を実施してデータを収集できた。
|
今後の研究の推進方策 |
2年度目に当たる2022年度においては,引き続き,A社・B社・C社の従業員と顧客に対してアンケート調査及びインタビュー調査の実施し,及び財務データの収集を行う。2021年度に収集したデータも用いながら,これらの調査によって得られたデータを用いて,場の理論を参照しながら命題を設定して,顧客志向と目標達成意欲の調整効果,現場へのエンパワメント・信頼の影響,及び顧客志向の決定要因の探索という観点から解析をした。 また,引き続き,PMIのアジャイル研究会のコアメンバーに対して,アジャイル開発プロジェクトの成功・失敗要因についてインタビュー調査を行う。さらに,コロナの状況が改善されれば,病院へのインタビュー調査を実施する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
コロナ渦のため,資料収集のための出張が取り消しになった。来年度に繰り延べて活用する。
|