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2021 年度 実施状況報告書

地位想起法に基づく拡張ネットワーク・データと社会関係空間の析出

研究課題

研究課題/領域番号 21K01859
研究機関奈良女子大学

研究代表者

林 拓也  奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (90322346)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード職業指標 / 地位想起法 / 社会的ネットワーク
研究実績の概要

本研究では、職業を指標として不平等構造を捉える際に、人々の社会関係の中にその不平等性が内在するという「関係基準アプローチ」を取り入れた調査を実施する。次年度に実施する予定の調査を視野に入れ、本年度はその調査の設計について、 (1)調査対象の属性、(2)調査対象の社会関係の捉え方、(3)調査方法を検討した。(1)について、調査時点で就業しているか、または直近5年以内に就業経験のある人々を対象とする。そのこともふまえ、対象年齢を25~54歳と設定した。(2)については、関係をもつ相手の職業を思い浮かべてもらう「地位想起法」を採用するが、調査においてどのような職業をいくつ提示するかを検討した。既存の大規模調査における職業分類を参照しつつそれらの中から職業名を選定するが、予算の制約もあるため、必要に応じて類似する職業を統合した結果、合計72職業を選定するに至った。ただし、それらを単一の調査において対象者に提示し回答を求めるのは負荷が高いと思われるので、複数の調査に分けることとした。その職業の割り振りについては、次年度に持ち越されている。(3)については、多数の項目(職業名)について同様の形式で(関係の有/無)回答してもらう場合に、回答画面を制御したり回答の欠損を回避することが容易なオンライン調査を採用する。他方で、この調査法は標本の代表性が懸念されるため、調査対象者の性・年齢・就業等の属性の偏りを低減させるために、あらかじめ母集団の構成比と同じになるように人数を割り付けることとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予定していた調査設計の検討は行ったが、一部の内容(調査票の数と職業の割り振り)については次年度に持ち越したため。

今後の研究の推進方策

複数の調査票に割り振る職業名の設定、およびそれらを含む調査項目を確定した後、2022年度にオンライン調査を実施する。それにより得られた回答データに基づいて、必要な加工作業(職業コーディングなど)を経てデータセットを作成し、そのデータ分析に着手する。

次年度使用額が生じた理由

調査計画を検討する上で、図書・文具・消耗品・ソフトウェア等を新たに購入する必要が生じなかったため、翌年度に調査を実施する際に必要に応じて支出する。

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公開日: 2022-12-28  

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