研究課題/領域番号 |
21K01859
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
林 拓也 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (90322346)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 職業指標 / 地位想起法 / 社会的ネットワーク |
研究実績の概要 |
本年度は、職業を指標として不平等構造を捉える際に、人々の社会関係の中にその不平等性が内在するという「関係基準アプローチ」を取り入れたオンライン調査を実施した。前年度に積み残された課題である職業名を合計で72職とした上で、回答者1人あたりの回答負担を考慮しつつ、調査票をA票/B票の2つの種類に分けることとした。それを含む調査項目をまとめた上で本学における研究倫理審査を受け、それが承認された(審査No.22-19)。その後に、調査委託会社と調査設計について検討を行い、Web画面作成と調査実施を依頼した。属性による標本割当については、年齢(25-39歳/40-54歳の2区分)・性別(男性/女性の2区分)・従業上の地位(経営者・役員・正職員/自営業・非正規職員ほかの2区分)を組み合わせた8グループごとに、令和2年の国勢調査における人口構成比と等しくなるようにした。実査は9月に2回に分けて配信し(平日/休日配信分)、A票/B票各2000件・計4000件となるまで回収を続けた。 回答ローデータが委託会社からファイルとして納品された後、産業・職業に関する自由回答のデータをコーディングするための作業に取り掛かった。そのデータを整理した上で、東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センターに自動コーディングを依頼し、返送されたコードの候補に基づいて最終的なコーディング判断を行った。 産業・職業コードを含めて、統計ソフトの仕様に整理されたデータセットを作成し、基礎的な集計を行った。その基礎集計をまとめた速報を作成し、回答した人に対して配信した。なお、この速報は、奈良女子大学学術情報リポジトリも公開している(http://hdl.handle.net/10935/5855『職業への関わりに関する調査 集計速報 2023年1月』)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた調査の実施と集計速報の発行を行うことができたため。
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今後の研究の推進方策 |
データ分析に行い、その成果を発表する。また、分析の過程で明らかになった新たな課題について補足的な小規模調査を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査の実施を委託する際の経費が、当初の予定よりも廉価で済んだため。使用計画としては、データ分析の過程で明らかになった新たな課題についての補足的な小規模調査の経費に充当する予定である。
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