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2023 年度 実施状況報告書

高学歴移民女性の移住過程におけるワークとケアワークに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K01879
研究機関長崎大学

研究代表者

賽漢卓娜  長崎大学, 多文化社会学部, 教授 (20601313)

研究分担者 田 ゲン  お茶の水女子大学, 学生・キャリア支援センター, アソシエイトフェロー (10849061) [辞退]
大野 恵理  獨協大学, 外国語学部, 専任講師 (40820022)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード移民女性 / ライフコース / 高学歴 / 中国人 / ケアワーク / ワーク / 非標準世帯
研究実績の概要

新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類感染症に移行したことに伴い、聞き取り調査がようやく進むようになった。また、研究実績のまとめに向けて、『高学歴中国人移民女性のワークとケアワーク』を書籍化することに合意し、それに向けて議論を重ねてきた。
「中国人高学歴移民女性」の経験とは何かを検討するため、日本の大都市圏及び地方都市において、研究メンバーは各自に高学歴移民女性へのライフコースの調査を実施した。同時に、研究代表者、研究分担者、海外研究者(元分担者)、ゲスト執筆者が研究会に参加し、オンライン研究会を通じて議論を深めた。2023年7月の研究会で書籍化について合意し、それに向けて議論を重ね、2024年3月の研究会では、ゲスト執筆者を含め、図書の企画および各自の執筆内容について確認した。
本図書企画は、ジェンダー研究と移民研究の視点から設計しており、人生の出来事の中で、とくに社会的な自立と稼得役割の遂行という「ワーク」と、出産 ・育児・老親の介護等の「ケアワーク」にかかわる経験を通して、母国と日本のジェンダー観念や社会的制限を受けながらの調整やストラテジーなどに重点をおいている。今後、調査を深化し、学会で共同発表をし、文章化する運びである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナの影響でフィールドワークが制限がされていた時期があり、フィールドワークから複数研究者からなる協力体制の元での出版による成果公表にシフトしている。来年度末の出版を目指して、メンバー一同は励んでいる。

今後の研究の推進方策

本科研は、いよいよ最終年度である2024年度を迎える。研究成果をもとに、市販普及を目的として原稿を執筆し書籍形式にとりまとめ、出版社より刊行する了解を得た。そのため、研究代表者、研究分担者、海外研究者、ゲスト執筆者は原稿を完成することを目標としている。2024年度には、研究会および研究のすり合わせを経て、学会シンポジウムで共同発表も企画している。

次年度使用額が生じた理由

他の研究者との協働による出版を中心とする計画として、成果の充実を図ることにしたため、次年度使用額が生じた。
次年度使用額については、図書の出版および、学会の共同発表のため、科研費メンバーおよびゲスト執筆者の交通費と参加費に当てる予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 中日跨国婚姻背景下中国女性的子女教育策略及其演変2023

    • 著者名/発表者名
      賽漢卓娜
    • 雑誌名

      『国際社会科学雑誌』(中国語版)

      巻: 40(3) ページ: 132-143

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 旅日中国家庭育児支持資源使用分析2023

    • 著者名/発表者名
      田ゲン
    • 雑誌名

      『国際社会科学雑誌』(中国語版)

      巻: 40(3) ページ: 158-167

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 「新型コロナウイルス感染症のパンデミックと中国系移民コミュニティの変容」2023

    • 著者名/発表者名
      賽漢卓娜
    • 学会等名
      日中社会学会2023年度冬季研究集会
    • 招待講演
  • [学会発表] 「マルチエスニックな職場で生まれる関わり合い-移住女性のローカルな居場所に着目して」2023

    • 著者名/発表者名
      大野 恵理
    • 学会等名
      日本移民学会2023年度第33回年次大会

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公開日: 2024-12-25  

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