• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

高齢者の幸福感に関連する地域環境要因:集合的効力感に着目したマルチレベル分析

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K01885
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関実践女子大学

研究代表者

原田 謙  実践女子大学, 人間社会学部, 教授 (40405999)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード高齢者 / 幸福感 / 地域環境 / 集合的効力感
研究成果の概要

本研究は、高齢者の主観的幸福感に関連する地域環境要因を、集合的効力感(近隣への信頼と期待)に着目して明らかにすることを目的とした。全国の50歳から79歳の男女を対象としたインターネット調査の結果は、パンデミックが、高齢者にとって家族・友人・地域とのつながりを見直すきっかけになったことを示していた。また、地域集団やボランティアへの参加も、パンデミック前の状況には戻っていなかった。さらにコロナ禍は、ステイホームという掛け声によって外出制限がかかったため、人びとに身近な近隣環境の重要性を再認識させた。既存データ分析の結果も、集合的効力感が高い地域に住んでいる高齢者ほど幸福感が高いことを示唆していた。

自由記述の分野

都市社会学 社会老年学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、シカゴ学派都市社会学の理論的系譜に基づいて、高齢者の幸福感に影響を及ぼす近隣効果に着目した点である。特に高齢者の方が、日常生活動作障害などによって生活範囲が狭まるので、地域環境の影響を受けやすいと考えられる。さらに本研究は、地域レベルの集合的効力感と高齢者の生活満足度の関連や、地域による高齢者の孤独感の違いを示しており、幸福に老いる条件を地域環境からとらえる社会的意義を示唆している。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi