研究課題/領域番号 |
21K01932
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
松谷 満 中京大学, 現代社会学部, 教授 (30398028)
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研究分担者 |
田辺 俊介 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30451876)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ポピュリズム / 社会意識 / 投票行動 / 民主主義 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、現代日本におけるポピュリスト政党・政治家が、どのような人々によって支持されているのか、その支持構造を質問紙調査から明らかにすることである。 前年度には、目的にそった全国調査を実施し、データの整備を行った。 今年度のはじめには、研究協力者とともに調査結果をまとめた報告書を作成し、希望する対象者にも送付したほか、ホームページで公開した。 11月には研究協力者とともに日本社会学会で研究成果の報告を行った。代表者は、独自に開発した政治志向類型に関する報告を行った。政治志向類型のうち、ポピュリスト志向は小泉、橋下、河村というポピュリスト政治家に対する支持を強める、というのが今年度刊行した著書での知見である。このポピュリスト志向が21年総選挙時におけるれいわ・維新への支持にも効果をもつことを本研究で実施したデータから示した。つまり、ポピュリスト志向は特定の時期のみに適用可能な指標ではなく、汎用性があることが確認されたといえる。 3月に実施された数理社会学会では、研究分担者・協力者が本調査データをもとに研究報告を行った。このうちの1つは、欧米で開発されたポピュリスト態度を日本に適用したものである。日本では他国と異なる因子の構造が確認されること、その影響のしかたも欧米の事例とは異なることが知見として示された。 また、海外の研究者とともに、日本のポピュリスト政治家をめぐる有権者の支持動向について研究を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の計画では、ポピュリズムのみをテーマとした調査研究としていたが、前年度より多くの研究協力者を得て調査を実施したことにより、学会で多数の研究成果を出すことが可能となった。ナショナリズム、投票行動などに関して幅広い成果を上げており、当初の計画以上の進展をみていると評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
共同研究プロジェクトとして、今年度も精力的に学会での報告、論文の執筆等を行っていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
報告書の印刷・発送を他の経費(学内個人研究費)から支出したため。 学会報告出張旅費のほか、共同研究者との研究会を対面で行う際の旅費に充てる予定である。
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