研究課題/領域番号 |
21K01948
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
臼倉 京子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (90433169)
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研究分担者 |
常盤 文枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (00291740)
佐藤 満 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (10300047)
小池 祐士 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10610694)
菊本 東陽 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (30550735)
金 さやか 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (50736585)
張 平平 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90436345) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 通所介護 / 社会的自立 / マネジメント |
研究実績の概要 |
当研究では、通所介護における要介護高齢者の機能訓練の質を高めるために,主体性を伴うとともに社会的な自立を促進する総合的な自立支援型機能訓練マネジメントモデルを構築することを目的とする.その成果としては,通所介護の質を高め,要介護高齢者の社会参加を促進することが期待される。 2021年度は、これまでの研究成果(17K19827)を踏まえ,通所介護における自立支援型機能訓練マネジメントモデルVer.1を策定した.利用者の主体性を促進するため,意向確認には,社会的自立支援アウトカム尺度(SIOS;Social Independence Support Outcome Scale)(小室ら,2018)を用いたインテーク面接技術演習、並びに演習シートを取り入れた.また、利用者の移行に基づく生活行為の課題解決方法として,BI;Barthel Index などの標準的な評価指標のほか,独自に作成した工程分析及び課題分析用教材シートを使用した。また、令和3年度の介護報酬改定に合わせ、LIFEに沿ったコード入力なども取り入れた。これらの策定案に基づき,埼玉県との共催で,埼玉県内の通所介護事業所の機能訓練指導員を対象に研修会を、on-lineで、2回開催した。参加者には、臨床現場に活かせるよう、研修会で学習したマネジメントプロセスを実践した事例報告を提出してもらい、研修会にて実践上の課題や気づきについて、多職種で構成されたグループで討議し解決策を検討した。 また、研修会参加者を対象に、通所介護における意向の確認と情報収集に関する現状と研修会前・直後・3ヶ月後の意識や行動の変化について調査を実施中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画していた通り、2021年度は、通所介護における自立支援型機能訓練マネジメントモデルVer.1を策定した。そのモデルを基に、通所介護の機能訓練指導員を対象とした研修会も2回開催し、アンケート調査を研修会前、研修会直後、研修会3ヶ月後に実施中であり、今後分析報告予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度のVer.1については、調査対象者が約40人(事業所)と数としては十分とは言えない。今後は、同様の研修会を開催し、モデルの検証を行い、課題を見出し、改善策を検討する。また、実地調査も行い、質的データも収集を予定する。 並行して,国内外のデイサービスに関連する先進事例調査も実施する.最終的にこれらのアウトカムと調査結果を総合的に分析し,自立支援型機能訓練マネジメントモデルVer.2を策定し,さらに効果的・効率的なサービス提供方策について提言していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度は、コロナ禍の影響で、当初計画していた、視察、学会発表なども未実施となり、また研修会もオンラインとなり、研修会費用も削減されたため、次年度使用額が生じた。 使用計画としては、学会発表や論文投稿、研修会企画などに使用していく予定である。
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