研究課題/領域番号 |
21K01956
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研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
荒井 浩道 駒澤大学, 文学部, 教授 (60350435)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ソーシャルワーク / ナラティヴ・アプローチ / テキストマイニング / 教育 |
研究実績の概要 |
福祉ニーズが多様化・複雑化するなか,新しいソーシャルワークの支援方法としてナラティヴ・アプローチが注目を集めている.ナラティヴ・アプローチは,従来的な方法では支援困難なケースへの支援を効果的に行う可能性がある.しかし,日本のソーシャルワーク実践において,ナラティヴ・アプローチが応用されることは少ない.その背景には,理論と実践の統合を図る教育プログラムの課題がある.そこで本研究は,“誰も排除しない”ナラティヴ・アプローチの効果的な教育プログラムを開発し,評価することを目的とするものである. 2021年度は,主として,文献レビュー,研究動向把握,理論的整理を行った.まずナラティヴ・アプローチの基礎理論に関する文献,ナラティヴ・アプローチと親和性のある文献を収集し,ソーシャルワークの観点からレビューし,研究動向を把握した.そのうえで,他の支援法論(問題解決アプローチ,行動変容アプローチ,解決志向アプローチなど)との比較からナラティヴ・アプローチのマッピングを行った.また,ナラティヴ・アプローチ内部における理論的進化の動向(コラボレイティヴ,リフレクティング,オープンダイアローグなど)を把握し,ナラティヴ・アプローチの理論的な整理を行った. また,2022年度に予定されているソーシャルワーク教育の現状と課題の可視化のための準備作業を行った.質的データを統計的に解析するテキストマイニング(計量テキスト分析,テキストアナリティクス)のソフト,Text Mining Studio(NTTデータ数理システム)を活用し質的データの解析を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年4月から2022年3月までは,文献レビュー,研究動向把握,理論的整理を行うことを計画していた.この目的はおおむね達成されているため,自己点検による評価(進捗状況の区分)は,「(2)おおむね順調に進展している」とした.コロナ禍ではあったが,とくに問題なく研究を進めることができた.
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今後の研究の推進方策 |
今後は,ソーシャルワーク教育の現状と課題の可視化,教育プログラムの開発①(大学での養成教育),教育プログラムの開発②(実践者向けの研修)に注力して研究を進めていく.また,データが得られた段階で教育プログラムの評価を行い,研究成果の公表を行っていく. コロナ禍が継続した場合,調査等に影響が出る可能性があるが,ICT(情報通信技術)を活用することで,課題の克服を目指す.
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度は,主として文献研究を行った.経費を抑えるため図書館を積極的に活用した.経費のかかる質的データ解析ソフト,PC等の購入を2022年度に行う.
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